「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

扇原貴宏が移籍したボランチに新戦力の藤田譲瑠チマが加入。 原資を投入しての補強に対する期待は高まるばかり

 

マリノスは20日、徳島ヴォルティスからMF藤田譲瑠チマ(19)を完全移籍で獲得したことを発表した。

ナイジェリア人の父と日本人の母の間に生まれた藤田は東京ヴェルディの育成組織出身のボランチ。高校3年次にトップチーム昇格が内定し、2種登録選手として17歳でプロデビューを飾る。ルーキーイヤーの2020年は主力としてJ2リーグ41試合に出場した。

徳島に完全移籍した今季はリーグ戦28試合に出場し、夏には東京五輪に出場したU-24日本代表のトレーニングパートナーにも選出された。2024年に開催されるパリ五輪を目指す世代の筆頭格で、将来性とポテンシャルで右に出る者はいない。

マリノスはボランチの主力を担っていた扇原貴宏がヴィッセル神戸に完全移籍し、同ポジションの補強を検討していた。J1で実績ある選手の売り込みも多数あったが、年齢バランスを考慮した時により若い選手にフォーカスするのは自然な流れだろう。チームがJ2に降格し、より高いレベルでのプレー環境を求めていた藤田側の思惑と合致した。

 

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