「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

新監督が選手をペアで招集して1対1の攻防を促す。 松原健vsエウベルの主力対決、アンデルソン・ロペス vs エドゥアルドの重量級マッチアップなどなど [宮崎キャンプレポート2日目]

 

宮崎入りして2日目だ。

 

 

今回のキャンプにはユースから新3年生の白須健斗、望月耕平、埜口怜乃と新2年生GK鈴木魁の4選手が帯同。さらに今日の午後からは、いずれもユース出身で筑波大学新3年生の諏訪間幸成と日本大学新3年生の木村凌也が練習参加した。両者ともに将来性豊かな選手で、マリノスがユース出身選手の成長を継続的に追いかけている証だろう。

 

白須健斗

望月耕平

埜口怜乃

鈴木魁

諏訪間幸成

木村凌也

 

 

この日は予定通りの二部練習を実施。全体練習の時間こそ午前が1時間余り、午後が約45分とそれほど長くないが、密度がとにかく濃い。

 

 

それを演出しているのが、マリノスらしいテンポである。

 

ヨコエク

 

練習開始30分前にグラウンド横のクラブハウス内で映像などを使いながらミーティングを実施。事前に練習メニューを頭に入れることで、メニューの移行をスムーズにしている。

 

 

ハリー・キューウェル監督の存在がポジティブに働いている影響もあるだろう。数多くのチームでプレーしてきた水沼宏太は「監督交代もそうだし、コーチ陣の入れ替わりも含めての変化がある。練習に対するピリッと感はここ最近ちょっとなかった部分があって、そこに対して選手が真摯に取り組んでいる」と新シーズンが始まった感想を述べる。

 

 

新監督は今日も自ら積極的に選手を指導。コーチ陣が仕切るフォーメーション練習をよそ目に、選手をペアで招集して1対1の攻防を促す。松原健vsエウベルの主力対決を皮切りに、宮市亮vs吉田真那斗、水沼宏太vs吉尾海夏、植中朝日vs渡辺泰基、さらにはアンデルソン・ロペスvsエドゥアルドという重量級のマッチアップなども。1セット30秒とはいえ、みっちりと対人練習を行うことで大きな負荷がかかる。選手たちは肩で息をしていた。

 

 

午前・午後ともに行ったフォーメーション練習では、アンカーの前にインサイドハーフが2選手並ぶ逆三角形の中盤を継続。アンカーを務めたのは主に喜田拓也と渡辺皓太だったが、山根陸になる場面もあった。この形の場合、起用法が難しい西村拓真はインサイドハーフを争うことになりそうだ。

明日は練習試合前日のため、より戦術的な確認が行われるだろう。キューウェル体制の初陣がいよいよ近づいてきた。

 

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ