「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

5月のリベンジを果たし、神戸に食らいつく。 チャンピオンになるのは、オレたちだ [J33節 新潟戦プレビュー]

 

ホーム最終戦で感謝を伝える

 

残り2試合。現在、マリノスの順位は2位。首位のヴィッセル神戸を勝ち点2差で追って、痺れる日々を過ごしている。

経験豊富なエドゥアルドの言葉を借りれば「我々は生きるか死ぬかの戦い」。1位と2位では天と地の差がある。昨季のリーグチャンピオンだからこそ、その違いをあらためて述べるまでもなく、誰もが理解しているだろう。

 

 

今年は追われる立場ではなく、追いかける立場だ。とにかく勝ち続けて、神戸にプレッシャーをかけたい。ACLの日程の都合もあって金曜ナイターで開催される明日の試合に勝利し、翌日にゲームを控えている神戸に精神的な圧をかけるのが理想。言うまでもなく重要な90分間である。

同時に、この試合はマリノスにとってのホーム最終戦になる。優勝の可能性を残している状況でも、仮にそうでなくても、ホーム最終戦は1年間の感謝をファンやサポーター、スポンサー各位や行政関係者に伝える場である。

誤解を恐れず言えば、来季もまったく同じメンバーで戦うことなどありえない。どんなチームでもシーズンをまたげば少なからず顔ぶれが変わる。今季はリーグ戦終了後にACL仁川戦を残しているとはいえ、2023シーズンに所属した選手たちに会える最後の機会という側面もある。

 

 

そして、このアルビレックス新潟戦で30,596人以上を集客すると、18チーム制の現行方式になってからのクラブのホームゲーム年間記録を更新する。優勝した2019年や、まさかの結末で2位に終わった2013年よりも、上になる。

コロナ禍が過ぎ去り、クラブは各方面で集客に尽力してきた。トップチームの成績も重要なファクターで、すべてが噛み合わないと数字を更新できない。そのタイミングが次訪れるのはいつか、誰にもわからない。

先日のインタビューでアカデミー出身の吉尾海夏がこう呼びかけた。

「勝ち続けて、みんなで笑いたい。僕個人としても、去年とは違った立場で違った景色を見たい。そのためにファン、サポーターのみなさんも一緒に戦ってもらえたら嬉しいです。たくさんの力を貸してください。優勝という結果でしっかりとお返しします」

 

 

マリノスファミリーの総力を結集すべき一戦だ。

 

 

先発はセレッソ戦のメンバーが中心に

 

その一戦に向けてチームは久しぶりにハードトレーニングをこなしている。ACLを含む連戦は秋になっても続き、試合間隔が2週間弱開いたのは久しぶり。ケヴィン・マスカット監督の指導にも熱がこもった。

 

 

先発メンバーに関しては前節のセレッソ大阪戦が中心になるだろう。好内容で勝利した試合に大きく手を加える必要はない。その試合で復帰した角田涼太朗も継続先発が濃厚。「リーグ戦でもACLでも、目の前の試合を死ぬ気で戦う。そこに自分が関われていることが幸せ」と鼻息は荒い。

 

 

唯一の懸念材料は、公開された20日の練習を休んだ渡辺皓太の状態か。

 

ヨコエク

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