来季加入内定の吉田真那斗がセレッソ大阪戦でプロデビュー。 彼には、きっと明るい未来が待っている [J6節 C大阪戦レビュー]
吉田真那斗に物怖じするような素振りは一切なかった
懸念の右サイドバックには吉田真那斗がスタメン抜擢された。
今年1月の宮崎キャンプ時点では穴埋めでしかなかったひとりの大学生が、わずかなプレー機会の練習試合でアピールに成功。あれよあれよという間にプロ入り内定を勝ち取り、さらにはJ1の舞台でプロデビューを飾る。嘘のような本当の話は、エイプリルフールの日に起きたジョークではない。
「緊張もあったけどワクワクした気持ちで試合に臨めた」
こんな言葉からも強心臓ぶりがうかがえる。実際のプレーも物怖じするような素振りは一切なく、常に堂々としていた。「マリノスのサイドバックにはいろいろなタスクがある中で、一番はチャレンジしていくことが必要だと思って試合に臨んだ」と話したとおりに、プレーに迷いが見られなかったことが彼のポテンシャルの高さだろう。
技術的なミスやコンビネーションのズレは仕方ない。ケヴィン・マスカット監督が「最終的な部分で見えていない部分がひとつあって、それはJリーグでのプレーを見たことがなかった」と振り返ったように、プロの公式戦でどこまでできるかは未知数だった。それでもプレースピードや強度に面食らわず、しっかりと与えられたタスクをこなした彼にはきっと明るい未来が待っている。
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