2015年04月30日 18時24分　
カテゴリ： 採点＆短評

【試合を終えて】
エリク・モンバエルツ監督

「今日はとても良いゲームの入り方をして、1点目を良い形から取ることができた。2点目を取るチャンスもあったが、そこは決め切れなかった。今日の試合を決定付けたのは、我々は個人のところでパスやテクニックのミスがあまりにも多すぎた。失点シーンも大きなミスをしてしまって、そこが今日のゲームを決めたと思う。広島は上手く我々を引きつけて、また展開していくというやり方をした。幅を広く使っていた。小林が出場停止で今日プレーした比嘉は今シーズン初めてのリーグ戦先発だったし、奈良輪もけがをしていて、我々のSBという弱いところを上手く使われた。もう一つの理由が奪ったあとの次のパスで、あまりにもミスが多かった。奪うことはできていたが、そこのミスが大きかったと思う」

DF 22 中澤 佑二

「浦和戦で負けた反省が生かされていない。いままではある程度自分たちのスタイルがあって、相手のキーとなる選手に人をつけて、高い位置からボールを奪いに行っていた。でも、いまは高い位置から奪いに行けない。相手のボランチにボールを動かされて、チームとして縦にも横にもスライドさせられて、後ろも踏ん張りきれなかった。浦和戦でもそうだったけど、特殊なやり方をしてくるチームに対して無防備過ぎる。何回かに一回は良い奪い方ができても、それでは少ない。相手ボールの時間が長過ぎた。今日は相手が楽しそうだった」

GK 1 榎本 哲也

「（2失点目の場面について）最初は弾くという判断をしていた。ピッチがスリッピーなことは前半のほかのプレーのときから感じていたし、ほかの選手の距離感も考えていた。でも判断を変えてキャッチに行ったら、目の前に転がってしまった。そんなに強いシュートではなかったけど、あそこはセーフティーに弾くべきだった。最初からキャッチしようと思ってキャッチに行っていたら違った結果になったと思う。そこの判断を変えたところに迷いがあったのかもしれないし、それにプラスして技術の問題もあった。苦しい状況の中で自分がああいうミスをして敗戦するのは責任を感じる。ああいう展開だとしても最低でも引き分けに持っていければ。この負けは自分の責任」

FW 16 伊藤 翔

「先制点はアデミウソンといい距離感でプレーできている証拠だと思う。あれはパスではなくトラップだと思うけど（笑）。でもチームが勝ってナンボのスポーツなので勝てなかったことが残念。アデ含めて前線の選手はやりやすさが上がっていると思う。お互いがお互いを見てプレーできる選手たちなので。最後はラフィーニャが一番前で、その下に自分とアデがいる形だった。どんな試合でも前にボールが来ない時間帯はあるけど、今日はそれが長かった」

MF 7 兵藤 慎剛

「今日はいい形で先制点を取れたけど、そのあとのゲーム運びがうまくいかなかった。奪いどころがなくてずるずる下がるだけの守備になってしまった。自分も守備に引っ張られて攻撃に出て行けなかった。下がらざるをえないので前まえでの距離が遠かった。ボールに絡まないと自分の良さは出ないし、自分の中で今日は何もできなかった」

DF 15 比嘉 祐介

「とりあえず勝ちたいという気持ちでプレーしていた。広島のサイドにはドリブラーの柏くんとミキッチがいるので、SBとしてはそこでやられないことを第一に考えていた。早い時間に点を取れたのは良かったと思うので2点目が入っていれば自分たちのゲームにできたはず。負けてしまって残念。緊張はなかったけど最後は疲れて足がつっていた」

MF 39 アデミウソン

「（先制点の場面について）たしか（齋藤）学からボールが来て、自分はトラップしたけどそのボールが少し長くなった。自分もシュートを打てる位置だったけど（伊藤）翔のほうが良いポジションで、決めてくれて良かった。（中村との同時出場について）彼のことはみんなが知っているし、彼がピッチに入ることでリズムが変わるし、いいプレーができたと思う。監督が決めることだけど、これからも一緒にプレーしたい気持ちはある」

MF 28 喜田 拓也

「早い時間に点を取れたことは良かったけど、そのあとのゲームの運び方が悪かった。全員の意思統一を明確にできなかった。それができていれば押し込まれたとしても大丈夫。攻撃ではビルドアップの場面で縦へ早く攻めるのか、それともゆっくりボールを回して自分たちの時間を作るのか中途半端だった。守備でもどこのラインからボールを奪いに行くのか曖昧だった。そこは広島の狙いでうまい部分かもしれないけど、守備で主導権を握れなかったことが難しい試合になった原因だと思う」