完全アウェイの地で加藤聖が刻んだ大きな一歩目。 「勝てたので相手チームのサポーターを黙らせることができた。めちゃくちゃ気持ちよかった」
ACL山東泰山戦の先発にチョイスされた加藤聖は、静かに武者震いしていた。
初戦の仁川ユナイテッド戦に敗れているマリノスとしては、喉から手が出るほど勝利がほしい一戦。その試合に、Jリーグで主戦を務める永戸勝也ではなく自身が抜擢され、昂る気持ちを抑えるのは難しかった。
過去に経験したことのない完全アウェイでも、頭の中は冷静だった。
「前半はサイドバックの立ち位置で優位性を保てて、攻撃の起点になれる場面もあった。対面した9番の選手はあまり守備をしてこないタイプ。それに中央にスペースがあったので、そこに入ればフリーになれるのが感覚的に見えていました」
驚くなかれ、すっかりマリノス仕様のサイドバックになっていた。ピッチの中寄りと外寄りを臨機応変に使い分け、中央でボールを受けた場面ではボランチのような球出しで攻撃を前進させていく。エウベルとの連係にも違和感はない。加入から2ヵ月ちょっととは思えないほどスムーズに動いていく。
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