「オレがやってやるという気持ち」 實藤友紀に訪れた本領発揮の時
試合後、静かに唇を噛んでいる男がいた。
フィールド最年長の實藤友紀に出番は訪れなかった。ここまでリーグ戦のプレータイムは0分。前節を含めて4試合にベンチ入りしているが、一度たりともピッチに立っていない。
それでもハッスル言葉は力強く、瞳の奥ではメラメラと炎が燃えている。
「マリノスの選手として連覇したい。僕は加入4年目だけど、チームの優勝にしっかり貢献したい気持ちがある。今年はまだリーグ戦に出ていないけど、その中でも自分がやらなければいけないことを常にやっている。チャンスが来た時のために準備しているし、それが来る可能性がこれから先あると思う。そこに向けて変わらず準備していきたい」
畠中槙之輔が長期離脱を余儀なくされた。切磋琢磨してきた仲間の大怪我に胸が苦しい思いになる。一方で、チャンスが到来しそうなのも事実だ。百戦錬磨のベテランと言えども、力が入らないわけがない。
「チームメイトが怪我をしてしまった時は支えてあげなければと思うし、同時に責任感も増す。チームがこの順位にいられるのはシン(畠中槙之輔)がチームを引っ張ってくれたからで、彼の力を感じる。そこを補わなければいけない難しさと、オレがやってやるという気持ちを同時に持っている。自然と力が入る」
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