2連勝でも、2得点に絡んでも、口ぶりは不変。この安定感こそが、永戸勝也の最大の魅力かもしれない

2023年03月01日 18時01分　
カテゴリ：コラム
タグ : 永戸勝也

一切の淀みなく、とにかく滑らかに、絶対に迷わない。

どの形容が最も適しているだろうか。永戸勝也のパフォーマンスがスムーズ過ぎる。

攻撃がスピードアップするタイミングで、すでに動き出している。ボールが来ることを確信し、守備時のポジションを捨てて前のスペースへ出ていく。恐怖心を克服し、仲間を信頼していなければできないアクションだ。

ある時はインサイド寄りで中継地点となり、左サイドに張り出すエウベルへボールを配給。時には大外を駆け上がってクロッサーとしてラストパスを供給する。使い分けの判断にも狂いがない。

浦和レッズ戦ではクロスから先制点に絡んだ。アンデルソン・ロペスが中央でボールを受け、エウベルとワンツー。すでに永戸はスプリントで高い位置を取り、ロペスのワンタッチパスをもらえるポジションに。

「やるべきことはだいぶ整理できているので、いい位置で顔を出せる場面は増えているかなと思う。空いているゾーンは分かっているので、ほとんど無意識にポジションを取っている。一回ずつ考えなくても、練習からずっとやっていることなので感覚は体に染みついている」

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