「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

途中出場の渡辺とレオが目に見える結果を残した。 残すは大器・宮市亮の目覚めを待つのみに [J13節 湘南戦レビュー]

 

序盤のピンチをしのぎ、水沼のゴールを皮切りに畳みかける

 

試合序盤だけを切り取ると、マリノスには数多くのピンチが訪れた。開始1分にタリクが抜け出してGKと1対1になったシーンをはじめ、5分の大橋祐紀や13分の杉岡大暉のシュートは、いずれもゴールネットが揺れていても不思議ではなかった。中盤では湘南ベルマーレの鋭い出足を生かしたプレスに苦しめられ、数多くのピンチを迎えた。

 

 

それらの場面でゴールに立ちはだかった高丘陽平の活躍を記さないわけにはいかない。安定感よりも、凄みと表現すべきだろう。難しいシュートをいとも簡単に弾き続けるパフォーマンスは、守護神と呼ぶにふさわしい。結果を変えられるプレーと存在感が、この試合の勝敗を大きく左右した。

 

 

反対に、ファーストチャンスで見事にゴールが生まれる。3度目のピンチを迎えた直後の14分、高い位置でボールカットに成功したのは水沼宏太。ゴール前のアンデルソン・ロペスの粘りから再び水沼がこぼれ球を拾い、間髪入れずに右足を振り抜く。鋭いシュートがゴール左隅を射抜いた。

 

 

「マリノスの選手としてピッチに立ってゴールを決められたことは素直にうれしい。チームの力になれたかなと思う。ただ在籍しているだけでは何も意味がない。もっと試合に出てチームに貢献して、優勝したい。優勝できるチャンスは絶対にある」

 

 

目を輝かせた背番号18は後半に入り、カウンターからアンデルソン・ロペスの今季6得点目をアシスト。ロペスはお膳立てした水沼のプレーを絶賛した。

 

 

ヨコエク

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