「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「(伊藤翔が)このまま1試合1点ペースで行けば代表もいける」(俊輔)・「選手としてだけでなく、人間として試されている」(兵藤) +下平・奈良輪・伊藤他 [清水戦直前コメント] -2,011文字-

【試合に向けて】

FW 16 伊藤 翔

「去年まで在籍していたチームと対戦するということで、ドキドキはないけど 思ところはある。知った顔が多いし、友だちも多い。お互いにプレースタイルを知っているのでそういうところでの駆け引きは楽しみ。開幕戦で結果が出て気分 よく一週間を過ごせたけど、また脳みそを引き締めて臨みたい。今はマリノスの選手。個人的な思いはピッチに立ったら関係ない。この試合やシーズン通して結 果を残すことで移籍してよかったと思える。でも34分の1。勝ったからといって勝ち点6になるわけではない。冷静さを保ちながらプレーしたい」

 

樋口 靖洋 監督

「エスパ戦からの5連戦は過密日程に挑戦する最初。ここからは中2日のゲームが2回あって、ACLの長い移動もある。ただ、そのために補強してきた。今日の練習では日本代表の(齋藤)学以外の全員が揃っている。ACLのグループリーグ突破の可能性を残せるか、Jリーグでスタートダッシュできるか、の大事な5連戦になる。
去年のエスパとは違う。クロスのターゲットとして真ん中に必ず2人いて、逆サイドの選手も含めて3人入ってくる。間違いなくサイド攻撃のためのツインタワー。はね返すことはできると思うので、セカンドボールや逆サイドの絞りのところがポイントになる。次の広州恒大戦の準備という考えはない。勝って連勝することが大事。
(齋藤)学はニュージーランド戦で2回チャンスがあった。決めないといけない。大宮戦ではゴールにつながる仕掛けがあったし、ボールが来ればチャンスになる雰囲気があった。いわゆるオーラが出てくると、相手にとって威圧感になるし、味方にとって安心感になる。そのためにも代表で結果を残さないといけない」

 

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MF 10 中村 俊輔

「全部の試合が大事。まずはハードワークすること。あとは清水には大きなFWが二人いる。ラスト3分の1の手前くらいからクロスを入れてくるので、そのセカンドボールやルーズボールの攻防が大事になる。ACLの全北現代戦ではそういった競り合いで負けていた。反省を生かさないといけない。(伊藤)翔と話していたのはいろいろな確認。このまま1試合1点ペースで行けば、代表もいけるんじゃないか」

DF 22 中澤 佑二

「ノヴァコヴィッチには気をつけたい。開幕戦で結果を残しているし、今年はツインタワーがいる。おそらく僕と(栗原)勇蔵の仕事は多くなるので、集中したい。あとはサイドで起点を作らせないこと。大前と高木に起点を作られると難しくなる。去年のアウェイゲームでは5-0で勝ったけど、あれはたまたま。ホームで対戦したときは1-0だったし、苦戦した。そちらのイメージがある。大宮戦は無失点で終わることができたので、次も後ろを安定させたい」

 

MF 27 富澤 清太郎

「大宮戦で勝ったけど相手のチーム状況もあるので本当の勝利かどうかわからない。大宮はゼロックス杯をやったときのウチのように整理されていない状態だったかもしれない。それにリーグ開幕前にゼロックス杯やACLで負けているのでスッキリしない。エスパ戦のポイントは相手のビルドアップにどう対応するか。両サイドハーフが中央に絞ってSBが高い位置に来る。そのときのマークの受け渡しが重要になる」

DF 4 栗原 勇蔵

「開幕戦に勝ったのは大きい。負けたら公式戦3連敗でずるずる行っていた可能性がある。勝ったことでいい気分でエスパ戦を迎えられるし、まだ1戦1勝で負けていないことにできた。去年はエスパに勝っているけど、それは去年のこと。今年は前線の選手が変わってツインタワーのようになっている。ノヴァコヴィッチはヘディングだけじゃなくて懐が深い。起点を作られると危ないので、しっかりつぶしたい」

DF 23 下平 匠

「開幕戦での(齋藤)学との距離感はぼちぼちだった。ACLのときは距離が遠すぎた。エスパ戦でも大事なのは距離感になる。もう少し近い位置でフォローできれば選択肢が増えるし、攻撃ではそうしないと厚みが出ない。守備でも簡単に裏を取られる場面もあったので修正したい」

MF 7 兵藤 慎剛

「公式戦3試合連続で先発から外れたのはプロ1年目の最初以来だと思う。試合に出たいけど、だからといってつまらない顔をしていたらダメ。こういうときは試されていると思う。サッカー選手としてだけでなく、人間として試されている。試合に出るための準備だけは怠らないで、チャンスを待ちたい。メンバーを決めるのは監督なので、自分が自分をしっかり磨かないといけない」

DF 24 奈良輪 雄太

「アウェイの清水戦はとてもいいイメージがある。去年5月のナビスコカップでプロ初スタメンでフル出場した場所だから。その試合がなければ、いまの自分はいない。だから思い出の地(笑)。今年はここまで公式戦3試合で出場機会がないけど、ゲンの良い場所と相手で流れを変えるきっかけをつかみたい」

 

 

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