「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

5-1のスコアも、まだ意識は足りない -これからがポジション争いの本番 [宮崎キャンプ4日目 練習試合 徳島戦] (藤井雅彦) -1,724文字-

【徳島ヴォルテス戦 練習試合リザルト】

日時:2月4日(火)10:30キックオフ
形式:30分×4本
結果:5-1(2-0、1-1、0-0、2-0)
得点者:9分藤田、13分藤田、42分藤田、59分大崎(徳島)、118分奈良輪、119分齋藤

 

4-2-3-1_練習試合1

4日、マリノスは今シーズン初めて対外試合を行った。対戦相手はクラブ史上初めてJ1の舞台に立つ徳島ヴォルティスである。この時期に毎年のように手合わせ願う相手ではあるが、今季はリーグ戦での対戦が控えているだけに注目度は必然的に増す。しかしながら、蓋を開けてみるとマリノスの強さが際立つ試合となった。攻守に圧倒し、今季の初陣をトータルスコア5-1で飾っている。

1本目は昨シーズン在籍していた選手が多かった。特に守備陣は左SBの下平匠を除いてレギュラー陣で構成され、ボランチには富澤清太郎がいた。下平は「自分以外は去年も試合に出ていた選手ばかりだった」と苦笑い。チーム全体の統制がとれており、しっかりとコンセプトを体現できていた。切り替えの早い守備でボールを奪い取り、高い位置から攻撃を仕掛ける。下平もその流れに乗り、1点目の起点、そして2点目は見事なアーリークロスでアシストに成功した。

いずれもフィニッシュしたのは移籍2年目の藤田祥史だ。1点目は下平を起点に、エリア内に侵入した熊谷アンドリューからのグラウンダーパスを左足でフィニッシュ。2ゴール目は前述したように下平のアーリークロスからヘディングで決めた。さらにハットトリックとなる3点目も挙げている。小椋祥平からのパスに抜け出し、迷うことなく左足を振り抜く。いずれも得意のワンタッチゴールで、藤田らしさ全開の練習試合となった。

一方で2本目と3本目はチームとしての機能性を欠いた印象が強い。現在のマリノスは極めて繊細なバランスで構成されているのだろう。ほんの少しの違いが、チームの姿形を変えてしまう。

 

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