「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

ベンチには特別指定選手のGKオビ・パウエル・オビンナ。本当の意味で総合力を問われる戦い[J26節 広島戦プレビュー]

 

 

「全部の試合を落とせないヒリヒリ感や緊張感がある。ここから先はもっと難しい試合が続くと思うけど、みんなの力で乗り越えていきたい」

 先日行った独占インタビューで、喜田拓也は今後の展望について力強く語った。視線の先には優勝の二文字がしっかりと捉えられている。残り9試合で、首位・FC東京と勝ち点7差。最終節ながら直接対決を残していることを考えると、タイトルへの可能性は十分ある。

だが、今節対戦するサンフレッチェ広島はマリノスのすぐ後方の4位に迫り、もし負けてしまえばマリノスとの順位が逆転する。FC東京は2位・鹿島アントラーズとの首位攻防戦を戦っているため鹿島が勝てば首位との勝ち点差は変わらないが、残り試合数が減るという点で状況は難しくなる。

勝って広島を蹴落とし、先を行くFC東京や鹿島に迫る。そんな青写真を描いて臨む、初秋の三ツ沢決戦である。

前節のガンバ大阪戦から2週間のショートブレイクがあり、その間に選手の入れ替わりが若干ながらあった。重要な一戦に向けたマリノスの陣容は万全か。

ガンバ戦で右内転筋を痛めて途中交代したマテウスは、今週途中まで別メニュー調整で過ごした。だが試合前日はフルメニューを消化しており、ポステコグルーも「まったく問題ない」とゴーサインを出している。圧倒的な個の能力をいかにしてチームに還元するかという課題と向き合う。

そのマテウスとポジションを争う遠藤渓太はU-22日本代表として北中米遠征に参加していた。試合前々日の木曜日までは別メニュー調整だったことからもコンディションにはやや不安を残すが、「自分が試合を決めるという気持ちが試合をやるごとに強くなっている」とメンタル面の充実をうかがわせる。負傷上がりのマテウスと、遠征明けの遠藤。左ウイングの二者択一はシーズン最後まで続きそうな予感だ。

その他で入れ替わりがありそうなのが右サイドバックだ。

 

下バナー

(残り 476文字/全文: 1267文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ