「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

2週間の短い中断期間、エリキとマテウスが短い時間でチームにフィットできるか否かが終盤戦の鍵を握る

 

真夏の太陽が照り付けた8月が慌ただしく過ぎ去り、マリノスの物語は次のシーンへ向かう。

7月までと変わらず、いやそれ以上に、夏の移籍ウインドー後半は選手の入れ替わりが激しかった。エリキ、渡辺皓太、マテウスが加入し、さらに流通経済大学在籍中のオビ・パウエル・オビンナが特別指定選手として加わった。山田康太、三好康児、椿直起がそれぞれの理由でチームを離れたが、戦力面での上積みは確実だ。

とはいえ新戦力をチームに組み込みながら、目先の結果を追い求めなければならない状況での戦いは難しかった。その影響がなかったとは言い切れない3連敗は非常に痛かったが、それでも8月後半の2連勝で息を吹き返すことに成功。残り9試合で首位と勝ち点7差ならば、数字上は優勝圏内だろう。

今週末はリーグ戦が開催されないため、2週間の短い中断期間となる。マリノスからは畠中槙之輔が日本代表に、遠藤渓太と渡辺皓太はU-22日本代表に、そしてティーラトンがタイ代表に選出されてチームを離れた。それぞれのフィールドでの活躍が期待される。

チームは対外試合を行わず、紅白戦などでチームの熟成を図る。フィールドプレーヤー4人が不在で、復帰途上の高野遼はまだゲーム形式に加われない。さらに腰痛を抱えている李忠成の状態も不安定のため紅白戦を実施するのは難しいが、これ以上ケガ人が出てしまえば戦力維持が困難になるため、絶対に避けなければならない。負傷防止の意図も見え隠れするマネジメントだ。

トレーニングにおける当面のテーマはエリキとマテウスをチーム戦術に馴染ませ、本当の意味で戦力化させること。

 

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