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東慶悟、1,624日ぶりのゴール。2アシストでもなく、2ゴールでもなく、1ゴール1アシストという10番の仕事でピーター東京を勝利に導く【2023 J1第23節 FC東京vs.京都】

 

チームのために働き、仲間と喜びを分かち合う。Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)


 背番号10が味の素スタジアムでのホームゲームを掌で転がすように操った。アンカーは誰なんだというアルベル東京の問題に「東慶悟がいるではないか」と答えを出した男は、トップ下は誰なんだというピーター東京の問題にも「東慶悟がいるではないか」と答えを出した。
 
 塚川孝輝が出場停止となった7月8日のJ1第20節浦和レッズ戦でもトップ下で先発する機会が巡ってきていたが、そのときは結果を残せなかった。安間貴義ヘッドコーチ指揮下のルヴァンカップ京都サンガF.C.戦以降はサイドハーフでの起用。トップ下に転じて間がなかった。もしかすると本職の感覚を取り戻すのに時間がかかったのかもしれない。中断期間と天皇杯ロアッソ熊本戦での途中出場を挟み、トップ下で起用されるようになってからのリーグ戦4試合目でついに得点に絡んだ。フィットするまでに少し時間を要したが、8月12日のJ1第23節京都戦の東は、まぎれもなくトップ下として機能していた。
 
◆味スタでのゴールは5年ぶり
 

味の素スタジアムの歓声に応える。Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)


 大分トリニータ、大宮アルディージャ、ロンドン五輪日本代表。前目で輝いていた時期がプロ選手としての出発点だった。そこからポジションを下げ、黒子としてチームを支える仕事をこなすようになると、ゴールから遠ざかった。この第23節後半13分に決めたゴールは、2019年3月2日のJ1第2節湘南ベルマーレ戦、1-1に追いついた同点ゴール以来1,624日ぶり(4年5カ月10日ぶり)。公式戦全体でも、2021年9月5日のルヴァンカップ準々決勝第2戦北海道コンサドーレ札幌戦以来706日ぶり(1年11カ月7日ぶり)だった。どちらも会場は平塚。味の素スタジアムでのゴールとなると、背番号38を着けていた2018年7月22日のJ1第17節横浜F・マリノス戦にまで遡り、1,847日ぶり(5年0カ月21日ぶり)だ。
 

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