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思うように守備が嵌まらなかった前半、めざすところが朧気にあらわれた後半【2023 YLC第5節 FC東京vs.C大阪 本音Column】

 

野澤大志ブランドンはボール保持に加えて被決定機を防ぐ活躍で無失点に貢献。Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)


 それでは、試合レポートのあとに書く本音コラムをさっそく始めていきたいと思います。
 
 今週のFC東京には困難なミッションが課されました。セレッソ大阪に勝ってルヴァンカップのEグループ突破の確率を高めることと、ヴィッセル神戸に勝ってリーグ戦の順位を少しでも上位に近づけること、この「二兎を追う」ミッションです。
 
 ノーマルな考え方であれば神戸戦を重視してカップ戦にはターンオーバーして臨むことになるかと思います。実際、神戸はそうしました。しかしアルベル監督の判断は、神戸戦に臨む主力の余力をある程度残しながら出来るだけ起用するというものでした。結果として勝てなかったので、主力を消耗しただけの戦略的失敗であると批判されても仕方がないところではあります。一方で、セレッソと引き分けで勝点1を加えることでグループ突破の可能性を残しつつ、神戸戦にたとえば仲川輝人or渡邊凌磨/ディエゴ オリヴェイラ/アダイウトンor俵積田晃太/小泉慶or塚川孝輝/安部柊斗/東慶悟/長友佑都/森重真人or木本恭生or木村誠二orエンリケ トレヴィザンのうちふたり/徳元悠平/ヤクブ スウォビィクというメンバーで臨める状態ではあり、神戸戦のキックオフを迎える前の段階では、この一見中途半端な戦略が最終的には成功となる可能性も残っています。すべては神戸に勝てるか否か、そしてルヴァンカップEグループ最終節で京都サンガF.C.に勝てるか否かにかかっています。
 

Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)


 ただもう少し引いた視点で言えば神戸に勝っても横浜F・マリノスに負けたら前者の勝利の価値は半減しますし、さらに引いた視点で言えば勝っただけでは変化と成長という最大のテーマはどうなるのかという話でもあります。観る側としても、眼の前の試合に集中する意識を持ちそこを厳しくジャッジしながらも、中期的な視点も持ちながら東京を追っていきたいところです。
 
◆安部柊斗が語っていたこと
 
 と言ったところで、あらためてセレッソ戦の流れを振り返りますが、この点で言えば安部のコメントがよくまとまっていたので、ここに主要部分を抜き出してみたいと思います。FANZONEに載っていなかったようですし。
 

タフなところを見せた安部柊斗。Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)

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