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剛柔ミックスから構築していくことにしたらしいFC東京と従来のイズムから構築していくことにしたらしい鹿島【2023 J1第14節 鹿島vs.FC東京 本音Column】

 

Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)

 それでは、試合レポートのあとに書く本音コラムをさっそく始めていきたいと思います。

 試合のディテールのことから書いていこうかと考えていたのですが、やっぱり全体的なことが気になったので、そちらから。

 最近の鹿島アントラーズとFC東京はわりと共通点が多いのかなと思ったりもします。たとえばクラブ本体。それぞれ住友金属と東京ガスから離れて「Jクラブ単体」となり、親会社にIT企業を選んでいる。またはIT企業が引き受けている。国立競技場でJリーグ30周年記念試合を実施してその主管クラブとなり、勝利を収めたこともそうですし、欧州路線を標榜して昨シーズンからそのような体制でサッカーを構築し始めていたけれども、なんだか思うように進んでいないこととか。

 直近で言えば鹿島は第8節の時点で2勝5敗と1分と追い込まれましたし、東京は大型連休中の2連敗によってまさに国立の川崎フロンターレ戦で勝たなければいけない状況に追い込まれていました。鹿島は第9節から国立までで5連勝、東京もなんとか川崎に勝ち、ようやく両者がひと息ついたタイミングでの対戦だったのではないかなと思います。

◆困難な道のり

Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)

 ですので、この第14節は鹿島と東京が今後に向かっていくに当たってどういうサッカーをしていくのかを見定めるにちょうどいい試合だと思っていました。

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