青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン

村林裕氏の主張

 
【おことわり】本記事は弊サイト『青赤20倍! トーキョーたっぷり蹴球マガジン』が固有の意図により取材、制作したものではなく、かつて東京フットボールクラブ株式会社の社長であった村林裕氏の主張を無加工、無編集で掲載するものです。弊サイトとしては記載されている内容の事実関係を完全に確認することは出来ず、書かれた文章について一切の責任を負いません。ただし、村林氏に対して同氏の主張を発信する場を提供したという一点に於いては責任を有します。
 
【記事掲載の経緯】村林氏側から氏の主張を訊いてほしい旨の打診がありました。弊サイトとしてはそれを断りつつも、村林氏の過去の功績を鑑み、特別に主張の場を提供することといたしました。なお、弊サイトは村林氏とは利益を共有しない関係にあることをここに明言いたします。村林氏は現在「認定NPOトラッソス理事・アンバサダー、東京23FCクラブオフィサー」の肩書きで活動をおこなっているとのことです。以下の見出しから末尾までが村林氏から寄せられた文章となります。
 
 
 
 親会社ではなく、FC東京の判断を望む
 
 SOCIOの村林です。一株主団体の一員として、株主総会議案をみることができます。
 元社長であることは事実ですが、今回の投稿は、過去の人間たる元社長として意見を述べるつもりは全くなく、あくまでもSOCIOの一人として、SOCIO・ファン・サポーターの方にお話しをしたいと考えての発言です。
 エンブレムの変更・アップデート・刷新について、私個人の意見はあり、アンケートには回答しましたが、ここではその内容を述べることはしません。
 4月27日に開催された株主総会の議案「事業報告」の「4.今後の会社事業運営の考え方
に『エンブレムの刷新により、先進的クラブイメージの形成を図る』とあります。「SOCIOとの意見交換を経たうえ」との言葉はありません。「検討中」という表記もありません。「アップデート」ではなく、「刷新」です。株主総会にて当議案は承認されましたので、『エンブレムの刷新』は承認されたことになります。
 FC東京の社長は「引き続き話し合いをしていく」さらに、「変更ではなくあくまでもアップデート」と言っている同じ時期に、株主総会で『刷新する』が承認されるということは、51%の株式を所有する「親会社」の意見によって、このようなFC東京の重要事項(エンブレムの変更)が決まっていくのだということを認識しました。
 先日のYouTubeにて「(東京ガスからMIXIに)親会社が変更し」との社長の発言がありました。その後「東京ガスは親会社ではなかったので、変更ではない」との訂正記事がFC東京のHPに掲載されました。FC東京は、親会社をもたないクラブとして発足し、すべての案件について「FC東京」としての判断を貫いてきたと考えます。
 Jリーグは創設時、「企業名」を冠さず、「地域名」としたことは周知の事実です。親会社をもつクラブが多数あったにも関わらずです。各クラブは自分のクラブが〇〇の子会社であるとは考えず、「地域」のための「地域に根差すクラブ」をめざしていたと理解しています。FC東京は親会社がありませんでしたが、1年前に株主構成が変わった時から、頻繁に「親会社」という表現がされるようになりました。経営の方針であり、時の変化として受け止めていました。しかし、今回、ファン・サポーターにたいしては「アップデート、話し合い」と言いながら、株主総会では「刷新を承認」としていることに気づき、株主総会資料が公開されていない以上、とくにSOCIOのみなさまには、お伝えしなければと考えました。
 25年目を迎える歴史、その過程で、できたこと、できなかったことそれぞれあり、新たなステージへの挑戦の必要性は否定しません。ただし「FC東京の判断はFC東京にしてほしい」、その一点を述べたいと思い、この場をお借りしました。このメッセージは、FC東京の社長にたいしてだけではなく、SOCIOのみなさま、サポーターのみなさまへの思いでもあります。なぜならば、FC東京は、SOCIO・サポーターが育てるという考えは変わっていないと信じているからです。FC東京は例え親会社が存在したとしても親会社のものではなく、SOCIOのものにしていくべきだと強く思っています。
                                  村林 裕
                                 SOCIO#346
 

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