「がんばるだけじゃぼく自身も物足りない」。次節vs.ガンバ大阪戦当日の8月10日に25歳の誕生日を迎える富樫敬真がバースデーゴールへの決意をにじませる【J1第21節Preview-1】
FC東京はあす8月10日、Panasonic Stadium Suita(市立吹田サッカースタジアム)でJ1第21節に臨み、ガンバ大阪と対戦する。J1残留に懸命のガンバを相手に苦戦を免れることは難しそうな雲行きだ。しかしV・ファーレン長崎に敗れたあと、いっそうの引き締めを図っている東京としては、どのチームが相手であろうと、気を緩めることなく100パーセント以上の力を発揮して立ち向かうのみだ。
この10日に25歳の誕生日を迎える富樫敬真は、ハードワークを是とする長谷川健太監督のサッカーに身を投じ、守備のタスクをまっとうすることを誓いつつも、機会があればゴールを狙いつづけると激白した。全力で臨むことを再確認した“vs.長崎戦後”のチームにとり、長谷川監督の構想、東京ファンの好みに合致するプレースタイルを持つ富樫の出来は、ひとつのバロメーターになる。富樫がスターターとしてよく守り、自軍のペースに相手を引き込み、そのうえで彼のバースデーゴールが生まれれば、吹田の東京はいい状態だということになるだろう。
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リンスの2試合連続ゴールに話題が及ぶと、長谷川監督はこう言った。
「チーム全員でリンスの得点にいたった面もある。いまチームとして、フォワード陣として点が獲れているということを考えると、前半と後半で役割分担ができていると思う」
先発メンバーが地ならしをして途中出場の選手が仕上げる。先行逃げ切りだけだったシーズン前半とは異なる試合運びができているのは、選手層の厚みが増したからだ。
選手全員で出場機会をシェアするような運用ができているのでは――と問うと、長谷川監督の答えは「レイソル戦の勝利があったので、(そうしたマネジメントが)やりやすくなったのはまちがいないです」。
中断明け、出場できない選手が多く、それまで出場機会の少なかった選手たちが気迫で柏レイソルを圧倒したあの試合がターニングポイントとなった。
「みんな、自分が試合に出ようと、自分に火を点けてくれたので」。以後、指揮官の采配はますます冴えていった。
リーグ戦の前半でノーゴールがつづいても、長谷川監督は富樫に機会を与えた。その期待に応えたことで、
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