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ミクシィの参画がもたらすものとは何か。「口に出していかないと夢は叶わない」【2018始動】

木村弘毅XFLAG スタジオ総監督。

「2018FC東京新体制発表会」の壇上に新スポンサーを代表する人物として木村弘毅XFLAG スタジオ総監督が登壇したことには少なからず驚きが伴った。新スタジアム建設に関わっているとされる株式会社ミクシィの「XFLAG スタジオ」ロゴがFC東京のユニフォームに貼られる。そこに、単なる金銭授受の関係に留まらない可能性が潜んでいることはあきらかだ。『モンスト』でスマートフォンアプリの頂点に立った木村氏が、そしてミクシィが東京に何をもたらすのか。それを考えるにあたり、まずは舞台挨拶を振り返ってみよう。

「はじめまして、ミクシィの、XFLAG スタジオの総監督をやっております木村と申します。こうして仲間に入れていただけたことは非常に光栄なことであると思っています。
FC東京さんというのは、当然ながらチームとして勝利を掴んでいくということもあるでしょうが、もっと広い意味で捉えると、東京を元気にしていく、そういった義務を持っているようなチームでもあると思っているんですね。
ま、ちょっと気恥ずかしいので、ぼくは大金(直樹)社長にもお伝えしていないんですが、私たちのXFLAG スタジオでのこのプロジェクトにコードネームを付けていまして、そのコードネーム、ナンバートゥエルヴ(No.12)と呼んでやらせていただいております。私たちはスポンサーというかたちで入っていきますけれども、それだけではなく、12番めの選手として、サポーターとして、全身全力で東京ファンを応援していきたい。そういうふうに考えております。
これから微力ながらも、全力を尽くしていきたいと思いますので、何卒よろしくお願いいたします」
これを受けて大金社長は「ともにミクシィさんと歩んでいきたい。いろいろな記事が出ておりますが、そういったことも含めて進んでいきたいというふうに思いますので、みなさん、ミクシィさん、よろしくお願いいたします」と結んだ。“そういったこと”とはスタジアムのことだろう。東京はスポンサー料以上のものを得るための“援軍”を招いたのではないか。

「2018FC東京新体制発表会」が終わったあと、木村氏が囲み取材に応じた。私からはまず、勝敗にかぎらない価値を高めることを考えているのか――という趣旨の質問をした。すると木村氏は「わいわい」というキーワードを用いて肯定的な答えを返してきた。
「私たちはXFLAGというロゴを出していますけれども、みんなで集まってわいわい盛り上がれる、そういうエンタテインメントを届けていく、そういうものを提供しているブランドなんですね。ですので、ファン、サポーターのみなさまが集まってわいわい盛り上がれるような施策はいろいろごいっしょに考えていきたいなと思っています」

次に、東京はWeb方面が遅れている印象があるが、そこを支援するのか、と訊ねると、木村氏は苦笑した。
「そうですね、私たちはスポンサードというかたちで、当然金銭面のところというのはありながらも、

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