【有料記事】一枚の写真◆日々の積み重ね。橋本拳人が整理した守備の心得(2017/04/20)
一定の期間を経て成果が認められる場合があれば、一日で急速の進歩を遂げる場合もある。そしてそのどちらでもない日々の蓄積もある。
これは4月20日、ゲーム形式の練習中、いわゆるバイタルエリアに相手チームのボールホルダー(ピーター ウタカ)が入ってきて、対峙したボランチの橋本拳人が出ていってプレッシャーをかけるか、その場にステイするかの判断を迫られた場面を写したものだ。周囲からは「ケント、出て!」と声があがっていた。
「難しいですね、あれは」
橋本はその瞬間を振り返った。攻撃なら奪ってからフィニッシュするまで、守備なら奪われてから奪い返すまでの一連の流れがあり、そこから逸脱せずに組織的な運動に沿ってほぼオートマティックにプレーしているかぎりは迷うことは少ないはずだが、変化が生じたときには次のアクションをどうするか、即座に判断をしなければならない局面が訪れる。状況によって正解が変わるのだから、正しい判断をすることは容易ではない。
「あの位置で無理に出ると、自分としてはスペースを空けるイメージがある。(空けてそこを使われるよりは)あそこから撃たれたほうがいいから、
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