【有料記事】J1開幕まであと一週間。篠田善之監督激白20分「ポジションを約束された選手はいない。どんなスーパースターが来ようと、ぼうっとしていたら使わない」(2017/02/17)
J1リーグの開幕まであと一週間と迫った2月17日、練習終了後に篠田善之監督が囲み取材に応じた。強風吹きすさぶなか、立ち話を20分。現在の状態、開幕戦に向けた心境、3バックへの取り組みを熱い口調で語るさまは、ひたすらポジティヴで情熱的だった。サッカー界で一、二を争う大声には、プレッシャーに怯む様子はまったく感じられない。
キャンプ終了後の調整はうまくいっているようで、篠田監督は「肉体的なコンディションはゲームができるものになったと思います。新しい選手も競争をしながらグループに溶け込み、いい感じで来ています」と言う。
かぎられた11人ではなく、10数人のグループを確保できたのか――と訊ねると、篠田監督はこう答えた。
「どのポジションにもスタートから出られる選手がバランスよくいるので、チームとしてやることをはっきりさせれば、すんなり入ってくれる。ひとが変われば特長が変わりますが、それはグループ内で把握してプレーすればいいだけ」
けがなく、ふたりがスタンバイしているポジションが多い点は心強い。年が明けるまでは不安なポジションだったボランチですら、梶山陽平、田邉草民、高萩洋次郎、橋本拳人という選択肢がある。1トップ、トップ下、サイドハーフは言うに及ばず。
篠田監督はチーム内に厳しい競争があることを強調した。
「チーム内でこうやって競争があることが重要。誰もポジションを約束されていないし、ぼうっとしていたら、たぶん使わない。それは何も(以前から、今後も)変わらないです。誰が、どんなスーパースターが来ようと。それは(スーパースターだからと言って無条件で重用したら)チームが乱れるだけなので。豊富な経験値、持っているもの(能力、人間性)のすばらしさは尊重しますけど、それがチームにフィットするか、チームのためにやっているかどうかによって、ゲームに出られる選手が決まると思うので。競争してもらって。
いまいる選手たちはそのためだけにやってくれている。誰を選べばよいのか、ほんとうにうれしい悩みです」
こうした選手たちは4-2-3-1のフォーメーションに則り配置されることになるが、昨年から度々試している3-4-3は、
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