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【有料記事/J1_2nd第9節第2報】解説+コメント◆東慶悟、ムリキ、田邉草民、室屋成~室屋「ひとりでも崩せる選手になりたい」(2016/08/21)

◯解説

横浜F・マリノスを下す唯一の得点にかかわった室屋成、ムリキ、東慶悟、そしてボランチとして舵取りに腐心した田邉草民のコメントをお届けする。
前節からメンバーが変わった点はまずサイドバックで、小川諒也が外れて室屋成が右に入り、徳永悠平が左にまわった。マリノスのサイドハーフ、マルティノスと齋藤学はポジションの左右を入れ替えるし、齋藤だけでなくマルティノスも攻撃意欲が高いので、結局は両サイドともまず守備を求められる。その点で、現状の戦力では室屋と徳永がベターな選択だったと言えるだろう。必ずしも室屋が齋藤を抑えきったとは言えないが、手を使いながらもなんとか食い止めたことで、仕事を果たしたと言えるだろう。篠田善之監督から相手のサイド攻撃を封じるよう厳命されていたことは、室屋の口からも語られている。ただし守備だけでなく、攻撃で持ち味を出し、個人としてもチームとしても一段階上に行きたいという意欲も忘れていない。それは見出しに掲げた「ひとりでも崩せる選手になりたい」という言葉にあらわれている。
ボランチでは、前節、熱中症になった野澤英之に替わり、出場停止が明けた高橋秀人が復帰。おもしろいのは、後半、ムリキとクロスするように上がっていった攻撃参加の場面に象徴されるように、高橋が攻め上がり、田邉がバランスをとる機会も多かったこと。ディフェンス陣とともに、田邉が守備、とりわけ相手ボールに行ける距離の維持に気を遣っていたことがわかり、彼のコメントはいつものように戦術的に内容が濃いものとなっている。

◯東慶悟の談話

(ゴール場面は)室屋(成)が前に運んでくれて、一気に拓けた。ぼくがフリーだったので、長いヨコパスになって。かなり時間があったので、そのままシュートを撃つか、ムリキが視野に入って潜るか、一瞬迷いましたけど、ファーストタッチ(の時点)ではシュートを撃てる状況ではなかったので、入っていこうと思って。うまくムリキが、剥がしてくれるワンツーではないんですけど(前に出すワンツー)、相手に当たりがちなところをうまくぼくの足許にリターンしてくれて、あとは思いきりシュートを撃った、と。ワンツーをもらってシュートというのは、パスを出した時点でイメージしていました。

(守備にまわる時間が長い試合になったが)きついですね。

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