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【無料記事】2016シーズンのFC東京、何がいけなかったのか<その1>(2016/07/24)

2015年の末まで天皇杯に参加、短いオフののち、29日にACLプレーオフを戦い、2月の末からACLJ1J3に並行して参加するという過密日程にもかかわらず、まだACLへの出場が二回めという経験不足のクラブでありながら、浦和レッズ、サンフレッチェ広島、ガンバ大阪のように、ACLJ1の両方で好成績を残せると過信し、「頂戦」を掲げたことが、2016年の大きな過ちだった。浦和は一貫してJ1で優勝争いを繰り広げ、広島とガンバもACL終了後は国内リーグ戦の成績が上向いたが、東京は2012年と同じくACL終了後に、その“後遺症”で低迷したまま。2004年にナビスコカップを制覇し、その翌年、今度はリーグの優勝をと意気込み、「ホップ・ステップ・チャンプ」を掲げ、チーム改造に失敗した前半戦を思い起こさせる不調ぶりだった。

あの年はケリーにかわるトップ下として馬場憂太を固定することでひとまずの結論に辿りついた。小川諒也は「デビューさせてくれたことに感謝している」と城福浩前監督をねぎらい、次節以降の奮起を誓ったが、2016シーズンはどのように挽回するのか。強化部のヴィジョンと後任監督の手腕が問われる。

 

(以上)

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