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【有料記事】FC東京U-23特集2◆5ゴール大勝の対FC琉球戦を振り返る~佐々木渉、野澤英之、小川諒也、安間貴義U-23監督(2016/07/22)

 

7月16日に沖縄県総合運動公園陸上競技場でおこなわれたJ3第7節、FC東京U-23はFC琉球を相手に1-5の大勝を成し遂げた。3ゴール以上を挙げたのは、この試合が今シーズンで初めてだ。
安間貴義監督が「最初の10試合が合宿」と言っていた、その第10節までの勝点はわずかに6。しかし第11節から第17節までの7試合では3勝2敗2分、既に勝点11を挙げている。成長が結果にあらわれている、と言っていいだろう。

第16節の対藤枝MYFC戦からつづけて出場した水沼宏太、田邉草民、林容平らオーバーエイジ(OA)の選手もよくチームになじんでいたが、この試合で久々にU-23のゴールキーパーを務めた榎本達也の貢献も大きかった。試合中のコーチングのみならず、ロッカールームでも積極的に声を出していたという。ハーフタイムの修正ミーティングでも、榎本が率先して話し合いを進めていたようだ。
じつは、現在のU-23では、ハーフタイムに選手が自発的に話を始める。安間監督は、頃合いを見て最後に話をまとめるのみだ。とにかく選手が意欲的で、攻撃ではゴール前の「おいしいところ」(安間監督)に多くの選手が殺到してしまうほど。幼いと言えば幼いし、戦術上は整理しなくてはいけないところで、実際そういう修正を施してはいるが、とにかく自主性を、個の能力を尽くして基本原則に則って戦うこのチームの雰囲気はいい。そして対琉球戦で多くのゴールを挙げて勝ったことで、さらに上げ潮。選手の顔にもスタッフの顔にも喜びが充ちている。

安間監督はあまりフォーメーションの数字については語らず、もっぱら選手には役割を伝えてプレーさせているという。ホワイトボードに書く指示もそう多くはない。育成チームだからこそなのかもしれないが、シンプルにサッカーに取り組むことで、実際に成果が出始めている。そんな、ひたすらに、ひたむきに向上しようとするU-23メンバーの声から、対琉球戦を反芻してみよう。

◯佐々木渉の談話

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