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【有料記事/J1第15節第1報】ショートレポート◆敵地エコパでスコアレスドロー/Review◆容易ではない攻撃の上積み。厳しい勝点1。羽生直剛「(攻撃に向かう力を確保するために)全体の心拍数を落とす時間帯があってもいい」(2016/06/11)

○レポート

【J1第15節】6月11日、FC東京は静岡県のエコパスタジアムに乗り込み、ジュビロ磐田とのJ1ファーストステージ第15節に臨んだ。
東京のフォーメーションは4-3-3。ゴールキーパーは秋元陽太、ディフェンスラインは右から橋本拳人、森重真人、丸山祐市、徳永悠平、アンカーは高橋秀人、インサイドハーフは田邉草民と羽生直剛、ウイングは右に水沼宏太、左に東慶悟、トップに前田遼一という布陣でキックオフを迎えた。

前半2分、小林祐希→ジェイ→アダイウトンという、警戒していた前線のコンビネーションで、東京は磐田にいきなりのシュートを許す。アダイウトンのミスに助けられた感のあるきわどいシーンだった。
その後は双方ともに互いのよさを殺し合うような展開に終始。東京は前半20分、右コーナーキックから森重がヘディングシュートを放った以外にこれといったチャンスをつくれず、0-0でハーフタイムに入った。

セカンドハーフになると試合が動き出す。
後半3分、相手選手をなぎ倒しながら徳永悠平がグラウンダーのパスを送ると、前田遼一がディフェンダーを外し、ゴールキーパー志村滉との1対1としてゴール前中央の至近距離でシュート! 決定的な場面だったが、志村に防がれて得点はならなかった。
後半10分にはスルーパスに合わせてタイミングよく抜けだした水沼宏太がシュートを放つが、角度がなかったこともあってボールはゴール上へと逸れてしまう。
その後、水沼宏太から河野広貴、田邉草民から梶山陽平へと、同じポジションの選手交替でエネルギーを充填した東京はアグレッシヴさを堅持。後半24分には、左からの徳永のクロスに前田が頭で合わせるが、これはバーの上に浮いてしまう。
後半29分、跳ね返りのボールをダイレクトで撃たれた磐田13番宮崎智彦(※FC東京下部組織の出身)之シュートを秋元陽太のスーパーセーブでしのぐと、東京は後半30分にムリキを投入。5分後にはカウンターから河野が送った大きなサイドチェンジをさっそくムリキが撃つが、このシュートはゴール左に逸れていった。後半42分にもムリキにチャンス。ウラに抜けるが、シュートを撃ちきれない。
4分間あったアディショナルタイム、最後は主審も東京のターンのフィニッシュを待ってくれていたものの、パスをつなぐだけでシュートを撃てずに終わってしまい、ここでタイムアップ。決定力を欠き、勝点3を逃した印象の強い引き分けととるか、相手が外してくれたこともあって勝点1で助かったと考えるか、無失点という収穫はあるものの、素直に喜べない0-0だった。

○Review

前田遼一も水沼宏太も東慶悟も積極的に守備をする全員守備のサッカーで四試合連続の完封。守備以外

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