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【有料記事/ACL第5戦対全北現代モータース第2報(最終)】駒野友一と田邉草民の言葉から考える敗戦の理由と今後の改善。駒野「タテパスもそうですが距離感が大事」田邉「もっと工夫しないと。4-4-2そのままで廻していても……」(2016/04/22)

あまりの完敗、自分たちの拙さに衝撃を受けながらも、冷静に事態を把握することを忘れなかった選手たちには、もちろん考える力も話す力もある。敗因を分析しながら今後に活かしていこうとする駒野友一と田邉草民が、対全北現代モータース戦後のミックスゾーンで発した言葉から、あの試合を振り返る。

相手に先制点を与えてしまったことがよくなかった。試合勘は問題なかった――と言葉少なに語る駒野友一に「最初の10分はよかったと思うんですが、東京の得意なサイドを締められ、攻めるところがなくなっていったように見えましたが、やっているほうとしてはどう受け取りましたか?」と訊ねると、反省が奔流となってあふれてきた。
「サイドのところでは、相手のサイドハーフがウチ(東京)のサイドバックを、相手のサイドバックがウチのサイドハーフにつくという、ちょっとマンツーマン的なかたちで守ってくるという分析のもとに試合に入り、そのとおりだったと思いますけれど、ボールを廻していても各駅停車になってしまって、相手をおびき寄せるボールがなく、トラップしてパス、トラップしてパスという、変化のないボール廻しだったので、崩すことができませんでした」
各駅停車になってしまった原因については「自分たちにも問題があると思いますし、先に点を与えたことで守ってカウンターというかたちをつくられ、相手の試合運びになってしまったこともあります。もうちょっと工夫が必要だったと思います」と駒野。
この「工夫」という単語は、後述するが田邉の口からも出てきた。佐々木渉が「アイデアが足りない」と指摘していた、まさにその部分である。

ときに2バック状態となり、丸山祐市が獅子奮迅の働きをして攻撃につなげていたセカンドハーフ。サイドバックの駒野はもちろん攻撃を強く意識していた。
「後半、できることとして深いところでクロスを入れていましたがあの回数が多ければ得点の確率も高まったと思いますか?」と訊くと、次のように答えられた。
「高い位置に行けば仕掛けていくこともあります。後半は特に自分とサイドハーフで入れ替わって、

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