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【有料記事/J1第4節対鹿島戦前日第2報(最終)】Preview◆まずは最低でも勝点1。その先に勝点3。鬼門攻略なるか(2016/03/18)

このところ徹底的に取り組んでいるサイド攻撃(17日の練習)。深さと幅をとり、相手を拡げ、中央を空けて決定機を増やす狙いがある

このところ徹底的に取り組んでいるサイド攻撃(17日の練習から)。深さと幅をとり、相手を拡げ、中央を空けて決定機を増やす狙いがある

◯東京が志向する守備と攻撃

ACLの対江蘇蘇寧戦から中三日、あすのJ1ファーストステージ第4節対鹿島アントラーズ戦で、いよいよ連戦にひと区切りがつく。鹿島は今シーズンのFC東京が志向しているような組織的な堅守としぶとくしたたかな試合運びを特長とするチームで、かつ、金崎夢生やカイオなどフォワードやサイドハーフの脅威も併せ持ち、個の質ではこれまで対戦してきた全北現代モータス、大宮アルディージャ、ヴィッセル神戸、江蘇蘇寧のようでもある。この鹿島に、東京はどう立ち向かっていくのか。米本拓司は言う。

「失点をゼロに抑えているのはいいこと、まずはそこから入る。失点しなければ最低でも勝点1を獲れるわけですから。攻撃はいまから上積みしていけばいい。なかなか引いた相手を崩すのは難しいですけれども、最後にワンチャンスを決めて勝つというゲームができたら。アウエーですし、そういうので1本とれたらいい。ジンクスを破っていかないと優勝は見えてこない」

今シーズンからボールポゼッションに重きをおきはじめた東京だったが、全北とのACL第1戦、大宮とのJ1第1節で連敗、その後もカウンターで失点がつづき、昨年までのように、まず守備から入るというベースを取り戻し、再構築しつつある。組織的な守備で相手の攻撃を封じたのちに能動的な攻撃がある、ということだ。守備の意識は、ディフェンスライン最年少の小川諒也が「チームとしてしっかりした守備をしないといけない。でも1対1で抜かれると組織が崩れる。マッチアップした相手、マークする相手にはやらせない」と言うほどに浸透している。

狙うべき得点のかたち、崩し方は、いま練習で徹底的に取り組んでいるサイド攻撃になる。状況によって仕掛ける選手、チャンスを継続する選手、中で合わせるフィニッシャーが入れ替わる、流動的な攻撃だ。城福浩監督は「幅と深さ」をとり、相手を拡げろと、繰り返し選手たちに要求してきている。

「深さと幅は毎回言われている。それをとらないと真ん中が空かないので、

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