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【第5報】Review◆3バックを採ってきた神戸に対応、守備と攻撃それぞれをやりきって必然の勝利/J1 2nd 第10節 FC東京vs.ヴィッセル神戸(2015/09/13)

Review◆3バックを採ってきた神戸に対応、守備と攻撃それぞれをやりきって必然の勝利/J1 2nd 第10節 FC東京vs.ヴィッセル神戸

FC東京は帰国した代表組三人を先発メンバーに入れ、試合に臨んだ。ネイサン バーンズ、森重真人、丸山祐市のコンディションが実際に悪くなかったこともあるのだろうが、彼らを復帰させ、負けていなかったときの布陣に戻すことで、以前のよい状態をも取り戻す意図が、対ヴィッセル神戸戦にはあったように思われる。ただひとつ無敗時と異なっていたのは、ゴールキーパーを榎本達也からブラダ アブラモフに替えたことだ。これは想像になるが、ナビスコカップ準々決勝第2戦に敗れたこともあり、その流れを変えつつ、ブラダ アブラモフと榎本のふたりでゴールキーパーの計算を立てられるように、慣らし運転をさせるという狙いもあったのではないだろうか。以降は状態を見てふたりのうちいずれかを起用していくという考えであるならば、ブラダ アブラモフをJリーグデビューさせる頃合いとしては適切であったかもしれない。

試合は神戸が3-4-2-1の布陣を敷いてきたことで、東京が対応を迫られた。観る側も戸惑ったくらいだから、「予想していなかった」という米本拓司は、さらに戸惑っていただろう。相手が4バックで2センターバックなら、東京が前からプレッシャーをかける守備も機能したかもしれない。しかし神戸は本来、中盤の底を務めるはずのチョン ウヨンが最終ラインに下がり、ボール保持にゆとりがあった。

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