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【第2報】分析とコメント◆短期間で修正した戦術とバランス。成長のための時間を稼いだ貴重な勝利/石川直宏、高橋秀人/2nd 第2節 東京vs.新潟(2015/07/15)

分析とコメント◆短期間で修正した戦術とバランス。成長のための時間を稼いだ貴重な勝利/石川直宏、高橋秀人

フォワード陣をはじめとしてそれぞれの選手にボールがおさまり、そこに相手のマークが引きつけられることによって、常に先手をとっていく。好循環のなかでゲームは進んでいった。
「フォワードに収まる機会が多かったので、そのあとに連動するかたちが多かった。ひとつのボールに対してふたり、三人が関わることができていたと思います」(高橋秀人)

この背景には、調節された距離感があった。
石川直宏は言う。
「いい距離でプレーできていたというのもそうだし、きょうはしっかりボールを落ち着かせる場所があった。特に中盤でボールを廻しながら、とか。無理だったらうしろで廻し、そこから自分がウラへと抜け出るような動きがあって、相手が下がって、またそこに(前田)遼一が入って、とか。そういうかたちで、このあいだ(第1節の多摩川クラシコ)は落ち着く場所がなかったので」

対川崎フロンターレ戦では、ドルトムントの戦術を真似、極端に言うと高い位置からガンガンプレッシャーをかけてかけまくっていてそれしかない感じだったが、きょうはやや引き気味に構える部分もあった。プレッシャーをかけに行くところと、構えるところを使い分けていた。

「そうそう、そこは、うしろはしっかりブロックをつくっておいて、ぼくと(前田)遼一で、レオ シルバとセンターバックのところをうまく行きながら、(相手が守備組織網に)入ってきたときに、みんながしっかり行く。このあいだ(多摩川クラシコ)は、前から前から、というかたちが主(おも)だったので、そこのちがいはあります。もちろんフォーメーションのちがいもあるんですけれども」(石川)

ある程度構え、そしてボールを持つ場所をつくることで、あわてずにチャンスをつくり、かわりばんこにフィニッシャーがスペースに入っていく。

「たぶん相手も掴まえきれないと思うし、

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