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【コメントアーカイヴス】ランコ ポポヴィッチ監督、渡邊千真、河野広貴、徳永悠平、森重真人、太田宏介/2013 Jリーグディビジョン1 第30節 ヴァンフォーレ甲府対FC東京_第2報(10/29)[5,142文字](2013/10/29)

◆Comments

ランコ ポポヴィッチ監督は共同記者会見後の囲み取材で「みなさん、FC東京に長く携わっていらっしゃるからおわかりだと思うのですけれど、いままでこういうサッカーができていたのかどうか。みなさんにも評価していただきたいと思います」と言った。逆転ゴールを決められなかったことへの恨み節も含め、その気持ちはわからないでもない。
シーズン後にあらためて振り返ることになると思うが、今季、プレシーズンマッチと天皇杯を除き、リーグ戦とヤマザキナビスコカップで勝った試合ではすべて複数得点を記録している。得点力はあきらかの向上しているし、支配力も高い。終盤のチャンスでどれか1本でもシュートが決まっていれば1-2と複数得点での勝利を挙げることとなり、ここまでのデータを裏付ける結果になっていた。

しかし引き分けに終わってしまったことは事実だし、なによりファーストハーフ序盤、迫力にかけたFC東京が、どちらかと言えば劣勢だったことも確かだろう。
その辺りの危機感は太田宏介の談話にも顕著だ。ミックスゾーンを去る長谷川アーリアジャスールも、もっとウラを衝かないと、と苦い表情だった。
選手たち自身がよくわかっているはずだ。11月10日の対セレッソ大阪戦はおそらく、入場者数が四万人を数えるビッグマッチになる。それまでに態勢を整えていってほしいと思う。
以下にランコ ポポヴィッチ監督、渡邊千真、河野広貴、徳永悠平、森重真人、太田宏介、各選手の談話を紹介する。

◯ランコ ポポヴィッチ監督、共同記者会見後の囲み取材に於ける談話

──セカンドハーフは4-2-3-1に変えたと思うのですが、その理由は。
「前半の30分すぎからシステムを替えていました。
自分たちからアクションを起こせていなかった。リアクションにまわってしまっていたので、相手に何かやられたというよりも、自分たちのミスから相手にペースを与えていました。失点の場面もそうですね。自分たちのミス絡み。1失点めの場面は狙っていたのではないと思うのですが、運よく相手選手にこぼれて決められてしまった。
(対して)わたしたちのチャンスはしっかりと狙いを持ってつくりあげたものなんですけれども、最後のところでゴールラインを割ることができなかった。ルーコン(ルーカス)、河野(広貴)もそうですね。決定的な場面を三回迎えたんですけれども、三回ともセーブされ、あるいはラインぎわでかき出されました。こういうビッグチャンスは、これだけの回数があれば一回は入るものなんですが」

──「入り」が悪かったのはフィジカルの問題なのか、メンタルの問題なのか、思い当たりがあるとすればなんですか。
「フィジカル面での問題はなかったと思います。相手よりも運動量は多かったと思いますし。どういう意味でフィジカルの問題なのか、後藤さんの意見を聞かせてください」

──すぐに動けるか、ここまでの調整ですね。
「いろいろな要因があると思います。ひとつの原因だけではないと思う。相手の戦い方、しっかりと守りを固めてカウンターというなかで起こってしまったものもある。コンディショニングや調整ということを言ったらキリがない。13時からのデーゲームはしばらくやっていないことですし、それが影響したのかもしれません。
単純にわたしたちの反応が遅れていましたし、相手に何かされてから、という受け身の対応にまわってしまったことは、非常に問題でした。
後半45分間に関しては、相手の陣地で点を獲りに行く、ボールを持って攻撃をしていたわけですけれども、逆転のゴールを決めきれなかったのは事実です。ただアウエーで相手に45分間、チャンスをつくらせなかったことは評価できると思います。みなさん、FC東京に長く携わっていらっしゃるからおわかりだと思うのですけれど、いままでこういうサッカーができていたのかどうか。みなさんにも評価していただきたいと思います。きょうの試合をみなさんの眼で見て判断していただきたい」

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