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「ここで浦和をのらせるわけにはいかない」(三田啓貴)【今週の小平】徳永悠平、森重真人、渡邉千真、三田啓貴、ランコ ポポヴィッチ監督(2013/09/11)[3,919文字]

◆11日の小平

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二日間のオフのあと10日の二部練習で再始動したFC東京は、11日、10時30分から一部練習をおこなった。あす12日も10時30分、対浦和レッズ戦の前日にあたる13日は10時15分開始の予定になっている。

この日から「きょうもリハビリかと思っていた」という河野広貴と平松大志が練習に参加。河野は「インサイドキックをすると内側(左膝内側側副靱帯)が痛むが、(チームスタッフは)痛くとも(状態が)ひどくはならないから大丈夫だと言っている」と言い、メニューをこなした。ひと月前の8月4日に練習試合で負傷。全治六週間から八週間と診断されていたが、五週間での早い復帰。9対9でおこなっているゲーム形式のトレーニングも、今後はフルメンバーでできる。チームにとって心強い戦力が加わった。

紅白戦でははじめセカンドチームにいた三田啓貴が先発メンバーに組み込まれたが、最後は再び外れた。「(判断の部分で)二回くらいミスをしました」と、少々意気消沈の面持ち。チャンスを不意にしたと考えていた。
しかしランコ ポポヴィッチ監督は「ミスをしたから替えたのではありません。練習のときにミスをする度に選手を交替させていたのでは、シーズンの最後まで戦えなくなってしまいます」と否定した。
「最後のゲームのときに、(東)慶悟が入ったチームとタマ(三田啓貴)が入ったチーム、両方のヴァリエーションを見たかった」とポポヴィッチ監督は説明。
先週もたとえば、〈長谷川アーリアジャスール、米本拓司〉をボランチに置いたセットと〈三田啓貴、野澤英之〉のセットの両方を試行していた。そのように複数の選択肢を持っておくことが常だけに、ポポヴィッチ監督の言葉は信用していいだろう。
ただ、ポポヴィッチ監督が判断の部分で、三田のプレーに「こうするべきだった」と言葉を送っていたのは事実。足りない部分があったとすれば反省し、あす以降に挽回していきたいところだ。

「二列めはチームでもいちばん競争が激しいポジション」(徳永悠平)
ボランチの長谷川アーリアジャスールがトップ下とサイドハーフをこなし、「本職」ではルーカス、石川直宏、東慶悟、三田啓貴らがしのぎを削る。ここに河野が加われえば競争はさらに激しさを増す。
もともと4-4-2系フォーメーションのサイドハーフは運動量が多くハードワーカーであることを求められ、試合では真っ先に消耗、頻繁に交替するポジション。3バックの2シャドーも基本的には同タイプの選手が起用され、交替の対象となる。先発に入らなかったアタッカーも、途中出場の可能性は高い。最善の準備をしておかなければならないゆえんだ。三田もしょげかえることなく磨きをかけ、国立での決戦に備えてほしい。

○三田啓貴の談話

(ゲームの途中でチームを交替したが?)
二回くらいミスをして替えられたんですよ。きょうのチャンスを逃しました……。
まあ、切り換えます。

(権田選手に何かアドバイスをされていたようだったが?)
あいだでボールを受けるということですね。
あまり下がらずに、あいだでがまんして受ける。
中村憲剛さんをよく見るようにとも言われたことがあるんですよ。そういうアドバイスをくれるのはうれしいですね。

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