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対ジュビロ磐田戦前日レポート「ウチはそういう(低迷中の)チームに付き合ってしまう傾向があるので、そこからどうしても脱却したい」(石川)【今週の小平】長谷川アーリアジャスール、渡邉千真、石川直宏、三田啓貴、ランコ ポポヴィッチ監督 [3,895文字](2013/08/23)

FCTeleven

23日、FC東京は小平グランドで午前9時15分から前日練習をおこない、アウエー静岡県に向けて出発した。
「周りは気にしていない。自分に勝つだけでしょ」
得点王争いについて訊ねられた渡邉千真はこう語った。闘志満々。対横浜F・マリノス戦の悔しい敗戦は、よりいっそう選手たちのモチベーションを高める方向に作用したようだ。

今週、東京イレヴンは小平グランドで一週間「自分たちのサッカー」の洗いなおしに取りくんだ。スピーディなパス廻し、相手のプレッシャーを分散させるポジション移動、果敢な守備。そのうえで新しいピースとして石川直宏が加わった。コーナーキックのキッカーを務め、ハーフコートのミニゲームでも積極的にシュートを撃っては得点する姿を見せて「キーマン」の様相を呈してきた。

ランコ ポポヴィッチ監督は「固くならずに自分の力を出しきってほしい」と、石川直宏への期待を口にする。
「いちばん大切なのは彼自身が自分の力を信じて戦うということです。けがのあとで自分の理想と考えるプレーと実際がリンクしない部分があるかもしれませんが、調子は上向いてきています」

東京よりも下位のジュビロ磐田には駒野友一、前田遼一、伊野波雅彦といった、FC東京所属の選手よりも日本代表での出場機会が多い選手たちがいる。必ずしもJでの結果と日本代表の現実はリンクしていないわけだが、それでも東京の選手たちは、ランコ ポポヴィッチ監督の「代表に招集されたときに、特別なこと、目に見えていままでとちがうことをしないといけないと意識してバランスを崩してしまう選手が多い。ふだんクラブでいいプレーをしていたから代表に呼ばれたわけで、やはり自分のプレーを忘れてはいけない」この言葉どおり、まずJリーグの試合でふだんどおりのいいプレーをつづけていく必要がある。
「先ず隗より始めよ」。いまできることを実行することが覇権につながる。いろいろな意味での競争相手であるジュビロ磐田を相手に、再出発の1勝めを期待したい。

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