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「ここに来た当初よりもチュンは自分のプレーに足りないところを意識して変えてきている」(ポポヴィッチ監督)【今週の小平】李忠成、渡邉千真、森重真人、米本拓司、ランコ ポポヴィッチ監督(2013/05/17)[3,499文字]

合流がほかの選手に比べて遅かった李忠成もしっかり連動できるようになってきた。写真はポポヴィッチ監督と話す李

 

◆レポート 連携成熟の東京。清水の攻撃を封じ、逆襲で攻め落とせるか

 

 

○石川と長谷川の戦線離脱

 

中断期間前、最後のホームゲームとなるJ1第12節対清水エスパルス戦をあす18日に備えたFC東京は17日、小平グランドで午前練習をおこなった。セットプレーの練習中に権田修一と高橋秀人が交錯、高橋が頭部を打つアクシデントがあったが、大事には到らず、ドイスボランチはおそらく高橋と米本拓司になるだろう。しかし長谷川アーリアジャスールと石川直宏がともに故障を抱え、診断結果がまだ出ていない状況で、ふたりの出場は危ぶまれている。

フォーメーション練習やハーフコートのゲームでは渡邉千真が1トップ、李忠成がトップ下に入り、両サイドハーフにルーカスと東慶悟という布陣で前めのポジションが構成された。もっとも、田邉草民、河野広貴、三田啓貴も候補のうちで、誰が出場するかはあすまでわからない。

守備では組織をコンパクトに保ち、ボールホルダーにプレッシャーをかけつづけるよう、ヴラディッツァ・グルイッチコーチから指示が出されていた。最前線から最後尾までを25メートルから30メートルに維持、長いボールを入れさせないようにプッシュアップする。

「サイドに若くてイキのいい選手が多い」「フリーでやらせたらなんでもできる選手がたくさんいる」という森重真人に、「ということは、誰と言わずボールホルダーに早めにアプローチして、常にコースのもとを絶っていくような守備を心がけるのですか」と訊ねると、次のように答えられた。

「そうですね。それがいま自分らのやっているサッカーですし。それができなくなったときに失点したりピンチが多くなっている。後半終わりの時間帯をしっかり意識してやらないといけないかな、と思います」

豊富な運動量を要求される現行のディフェンスが終盤にある程度緩むことには致し方ない面もある。この局面をどう乗りきるかは、選手同士で知恵を出しあっていくしかない。

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