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ナオだ忠成だ相太と宏介のアシストだ! 怒涛の攻撃で負けゲームをドローに持ち込む執念の勝点1!【ショートレビュー/マッチレポート】2013 Jリーグディビジョン1 第10節 FC東京対ジュビロ磐田_第1報(2013/05/06)[4,025文字]

 

◆ショートレビュー

 

ハーフタイム時点での準備原稿リザルト部分に、希望的観測で「2-2」と書いておいたら、そのとおりになった。修正せずに済んだばかりか、負けずに済んでほっとしている。

非常に苦しい試合だった。3-1-4-2から4-4-2にフォーメーションを変え、「ふつうのサッカー」に戻し、個々の能力を引き出したジュビロ磐田にもはや降格候補の弱さはなく、むしろ強さを取り戻していた。日程的にも疲労度は同じはずなのに、監督交替でムチが入ったのか、東京以上に出足が鋭く、球際の争いに勝っていた。
いっぽうの東京は、華麗なワンタッチのパスワークがみられる反面、意識が途切れたのかと見まごうようなミス? も時折あった。0-1と先制されたあとの31分、金園英学のパスを受けてフリーでゴール前に進入した前田遼一にシュートを許さずボールを掴んだ権田修一のセービングがなければ、早々に0-2となり、東京にとっての試合は終わっていただろう。もっとも、そのあと40分に失点をしてしまい、権田のファインプレーもむだになりかけるのだが、これが前半終了間際だったことが不幸中の幸いだったのか、0-2を維持した状態でハーフタイムに切り換えることができ、セカンドハーフの逆転につながった。
セカンドハーフの采配はまずまず。ヤマザキナビスコカップ対大分トリニータ戦では交替が遅く機能しなかったが、この日は後半15分=残り30分を目処に、中に切れ込める石川直宏と李忠成をセットで投入した。これだけの時間があれば1点は見込めるという読みがあったのだろうか。だとしたら、それは外れてはいない。
1-2の状態で、東京は点を獲ろうと前がかりになるが、いっぽうで後方の人数が少なくなり、カウンターを受けやすくなる。1点を獲られて1-3になれば今度こそ終了だが、この危機に耐えぬいたディフェンスの戻りは評価できる。キーパーの権田も後半29分、駒野がほぼセットプレーの精度で蹴ったシュートが左ポストに当たってひやっとした以外はチームの危機を救うプレーが目立った。疲労はあっても、がんばることができていた。

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