【マッチレポート】J2-20[A] ファジアーノ岡山戦『かくも劇的な』(23.6.12)
2023年6月11日(日)
J2第20節 ファジアーノ岡山 vs 東京ヴェルディ
19:03キックオフ シティライトスタジアム
[入場者数]7,095人 [天候]曇、弱風、気温22.4℃、湿度74%
岡山 1‐2 東京V
前半:0‐0
後半:1‐2
[得点]
1‐0 仙波大志(57分)
1‐1 齋藤功佑(65分)
1‐2 山越康平(90+7分)A北島祐二2
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。
●東京Vスターティングメンバー
GK1 マテウス
DF16 山越康平
DF15 千田海人
DF3 谷口栄斗(74分 奈良輪)
DF2 深澤大輝
MF18 バスケス・バイロン
MF29 河村慶人(62分 齋藤)
MF7 森田晃樹
MF25 稲見哲行
MF26 加藤蓮(62分 北島)
FW27 山田剛綺(74分 阪野)
(ベンチメンバー:GK41飯田雅浩。DF24奈良輪雄太。MF8齋藤功佑、9杉本竜士、20北島祐二、23綱島悠斗。FW11阪野豊史)
監督 城福浩
■最後のチャンスに賭けた
まるでゴールライン上に強力なバリアが張られているようだった。
森田晃樹が中央からドリブルを仕掛け、稲見哲行、深澤大輝と密集のなかでボールをつなぎ、最後に阪野豊史が右足を振る。しかし、鈴木喜丈のシュートブロック。ゴールを確信してベンチを飛び出していた谷口栄斗は、地面にタオルを叩きつけた。
ボックスの奥深く、ゴールエリアでの攻防である。この85分の決定機、そして89分の北島祐二のシュートも赤の壁に阻まれた。
78分、チアゴ・アウベスが2枚目の警告を受けて退場となって以降、東京ヴェルディが一方的にファジアーノ岡山を攻め立てていた。だが、チャンスをつくってゴールに肉薄しながら、目と鼻の先にある一線をどうしても越えられない。
ゲームは頑として動かず1‐1のまま。スタンドの僕は激しい身もだえの連続を経て、そろそろ心の軟着陸に入ろうとしていた。今季まだ2敗しかしていない岡山のホームだ。勝点1は捨てたものではない。ダメなヤツだと思う。
6分のアディショナルタイムに入った。この土壇場において北島は冷静だった。千田海人からパスを受ける際、大型ビジョンのデジタル時計を目の端で見る。94分から95分に切り替わろうとしていた。これが最後のチャンスになるかもしれないとドリブルに入った。
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