「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-11[H] モンテディオ山形戦『連敗、正念場』(23.4.23)

2023年4月22日(土)
J2第11節 東京ヴェルディ vs モンテディオ山形
15:03キックオフ 味の素スタジアム
[入場者数]5,689人 [天候]晴、弱風、気温17.9℃、湿度22%

東京V 1‐2 山形
前半:0‐1
後半:1‐1
[得点]
0‐1 山田拓巳(3分)
0‐2 藤本佳希(69分)
1‐2 北島祐二(81分)PK
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。

●東京Vスターティングメンバー
GK1   マテウス
DF6   宮原和也
DF16 山越康平
DF5   平智広
DF2   深澤大輝(86分 山田)
MF7   森田晃樹
MF13 林尚輝
MF23 綱島悠斗(46分* 北島)
FW29 河村慶人(70分 佐川)
FW11 阪野豊史(46分* V・バイロン)
FW14 マリオ・エンゲルス(77分 加藤蓮)
(ベンチメンバー:GK41飯田雅浩。DF26加藤蓮。MF17加藤弘堅、18バスケス・バイロン、20北島祐二。FW27山田剛綺、30佐川洸介)

監督 城福浩

試合データなど(東京ヴェルデ オフィシャルサイト)

■果敢にプレッシングを仕掛けたが

飛田給駅から味の素スタジアムまでの一本道。僕の目の前を若い男性の3人組が歩いていた。いずれもモンテディオ山形のレプリカシャツに身を包んでいる。

リュックの背にぶら下がる、小さな青いお守りが揺れていた。「勝」の文字が表になったり、裏になったりしている。彼らは8連敗中のチームとともに、ここ東京ヴェルディのホームに乗り込んできた。全然勝てなくても、勝てていないからこそお金と時間をかけて遠路はるばる応援に駆けつける。

やがて山形は長いトンネルを抜けるだろう。ただし、それは今日ではない。スタジアム前のデッキで右と左に分かれた。

東京Vは勢いをもってゲームに入った。1分、綱島悠斗のスルーパスにマリオ・エンゲルスが抜け出し、クロスを入れる。阪野豊史と河村慶人がゴール前に入っていったが、ディフェンスにクリアされた。

東京Vは前線からプレッシングを仕掛け、ボールハンティングの姿勢を強く打ち出していく。城福浩監督の言う、「ゴールを守るのではなく、ボールを奪いにいく守備がわれわれの基本的なやり方」。最初に立ち返るべきは、ここである。

3分、山形がそれを逆手に取って速い攻撃を見せる。東京Vのプレスが前と後ろで連動せず、ぽっかり空いた中盤。フリーの田中渉にボールが入り、深澤大輝と平智広の動きが重なって制限をかけられず、イサカ・ゼインにパスを通される。イサカもまたフリーでクロスを入れ、ファーサイドから詰める山田拓巳のシュートが決まった。

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