小島耕社長インタビュー(前編)「クラブを船に例えると、2023年は帆が大きくなりすぎてしまい、風が吹いた時に揺れが大きくなってしまったシーズンだった」【インタビュー】
チームは下位に低迷。観客数伸び悩むなど、ピッチ内外で苦しんだ2023シーズン。
このまま下降線をたどってしまうのか。
それとも、経験を活かして、這い上がっていくのか。
クラブの今後を大きく左右するであろう2024シーズンへ。
どのような考えを持って、そして、どんな意気込みで臨むのか。
小島耕社長に話を伺った。
ただただ苦しいシーズンだった
Q.あらためて、2023シーズンは水戸ホーリーホックにとってどんなシーズンとなりましたか?
「ただただ苦しいシーズンでした。僕が社長に就任して、これだけうまくいかない時間が続いたのははじめてのことでした。2022年は順位こそ落としたものの、チームとしていろんなチャレンジをしていることは伝わってきていましたし、事業面でも成長を見せていました。でも、2023年はJリーグからの配分金が5000万円減って、経営的にかなりしんどい状況でスタートを切り、リーグ前半戦のホームゲームのほとんどで雨に降られ、成績もなかなか上がらなかった。自分がコントロールできないところの問題に大きなダメージを受けてしまいました。今振り返ると、その苦しい時間に鍛えられたと思うことはできますけど、自分として経験したことのない状況だったので、本当に苦しかったですし、悩みました」
Q.外から見ていると、小島社長が就任してからスタートアップのような企業として再出発を切ったように感じていました。いろんな変革をもたらして成長してきましたが、それがある程度落ち着いて変革してきたことがスタンダードとなり、次のフェーズに向かう前の成長の鈍化だったように思うのですが。
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