「日大藤沢高校・尾野優日選手　加入内定記者会見全文『サイドバックの常識を変えたい』」【ニュース】

2023年12月09日 9時44分　
カテゴリ：ニュース
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12月9日、来季の加入が内定している日大藤沢高校の尾野優日選手の記者会見がオンラインで行われました。

〇日大藤沢高校サッカー部　佐藤輝勝監督
「尾野について紹介をさせていただきたいと思います。尾野優日は横浜Fマリノスジュニアユースから日大藤沢に進学をしてきて、左利きで上下動が得意なサイドバックとしてプレーしてきました。ただ、中学時代はウイングを中心にいろんなポジションでプレーしていた器用さもあって、入学当時から今までにいないサイドバックになれるんじゃないかと思っていました。クロスや上下動のできるクオリティーの高いサイドバックになることはもちろん、さらに本人も努力して中に入って行ったり、ウイングのようなプレーをしたりできるようになっていきました。そういった努力があって、2年時からレギュラーに定着しまして、随時試合に出場するたびに成長していき、全国選手権を経験したことをきっかけに3年時はさらに大きく成長し、中心選手として活躍をしてくれました。いい意味で前向きで、強気で、勝ち気で、負けず嫌いな性格ですけど、3年時になってからチームのことを考えてくれるようになりましたし、それまでは自分の武器を磨いてきた選手でしたが、さらに苦手なところ、たとえば1、2年時はPKを蹴りませんでしたけど、3年時は自分と向き合って、今では3番手や2番手で信頼されるキッカーとなっていますし、ヘディングも苦手としていましたけど、そういったところも向き合って得意となりました。自分が苦手としているところにも目を向けて大きな成長を遂げた3年時でした。そういったところを水戸さんに評価していただいて、念願であったプロ選手としての一歩を踏み出すことができたかなと思っています。まだプリンスリーグ、選手権もあります。高校サッカーでさらに成長して、プロで活躍できる選手になってもらいたいと思っています。そして、我々の想像を超える選手になってもらいたいと思っています」

〇水戸ホーリーホック　西村卓朗ＧＭ
「尾野選手を最初に見たのは昨年の全国高校選手権でした。神村学園との試合を見ましたけど、両チームとも非常にいい選手が出場しているなという印象で、神村学園には吉永夢希選手という年代別日本代表に選ばれているいい選手がいたのですけど、尾野選手も吉永選手に劣らないプレーを見せていたのが印象的でした。左足がとにかく上手で、常に左足でいいところにボールを置きながら前を伺っているという印象でした。そして、上下動もできる選手だと思っていました。その後、練習参加をしてもらった時、ドリブルのバリエーションが増えていたんです。本人から話を聞いたところ、先ほど話されたように苦手としているところに取り組んだとのことで、左利きですが、右足でボールを持つことに取り組んだり、中に入って行く角度だったり、そういったところに工夫を感じて、この選手は能力だけでなく、考えてプレーできる選手なんだと思いました。クロスの質やフェイントのバリエーション、前に進んでいくアグレッシブな姿勢ですよね。前に向かっていくことは現代サッカーにおいて非常に重要な要素で、彼の場合は縦だけでなく、斜めにも前進していける。そこは彼のある種の特異性になっていくと感じました。そして、話をしていく中で選手というのは、プロになり方はいろいろあり、大学を経由する選手が多い中、彼は早くプロになって、海外や上を目指したいという意志の強さを感じました。今まで18歳の選手を何人も見てきましたけど、そこにも特異なものを感じました。あとはすでにクラブの取り組みとして練習参加だけでなく、1on1面談もしてもらっていて、今まさしく考える能力や言語化する能力、自分と向き合うことを身につけるための取り組みをしてもらっているのですが、そう言うことに対しても非常に前向きに行ってくれている。そこも彼の特別な能力になっていくと思います。最後、佐藤監督からも想像を超える選手という言葉がありましたが、サイドバックのイメージを変えたいという彼の思いに対して、果敢にチャレンジしていってもらいたいと思いますし、世代を代表するような選手になってほしいと思いますし、しいては日本代表になってもらいたいと思っています。伊藤涼太郎選手がシントトロイデン経由で日本代表に選ばれましたが、水戸ホーリーホックから直接代表に選ばれるような選手が出てきてもらいたいと思っていますし、そういうことを期待しています。非常に楽しみな選手なので、来季からの彼の活躍を楽しみにしてもらいたいと思います」

〇日大藤沢高校サッカー部　尾野優日選手
「2024シーズンから水戸ホーリーホックに加入することとなりました、日大藤沢高校の尾野優日です。監督も西村さんも言ってくださったんですけど、自分はサイドバックの常識を変えたいと思っていて、普通とは違うサイドバックの形を自分ならば表現できると思っていて、アグレッシブな攻撃力を活かして、水戸ホーリーホックの力になれるように努めていきたいと思っています。ファン・サポーターのみなさん、応援よろしくお願いします」