デイリーホーリーホック

「知っておきたい守備の基礎知識、水戸の守備を初期から現在まで徹底解説!2020年クラファンのリターン『冨田大介コーチによる水戸の守備哲学講義』」【HHレポート】※無料記事

【写真 米村優子】

コロナの影響で延期されていた2020年実施のクラウドファンディングのリターン「【スペシャル体験コース】冨田大介CRC(現・コーチ兼スカウト)による水戸の守備哲学講義」が10月9日、水戸市小吹町のケーズデンキスタジアム水戸スカイラウンジで開催されました。
冨田コーチがアウェイ山形戦を参加者3名とネット観戦しながら、守備の基礎知識や水戸の守備戦術の歴史を講義しました。

センターバックとして水戸をはじめ、様々なJクラブで19年間プロ選手として活躍した冨田コーチ。
引退後は水戸のCRC(クラブリレーションコーディネーター)、ジョイフル本田つくばFC監督を経て、現在はトップチームのコーチ兼スカウトとして卓越した手腕を発揮しています。
そんな豊富な経験を持つ冨田コーチの講義は10万円の高額リターンとして設定され、応募したのは水戸市在住の会社員・小崎誠朗さん。
社会人サッカーチーム「HIMEC」で約30年間サイドバックとして活躍している小崎さんは、2002年の水戸対コスタリカ代表を観戦して以降、20年来のサポーター。
守備の選手として冨田コーチから学びを得ながら、コロナ禍で経営不振に悩むクラブを支援したいとクラウドファンディングに応募し、所属するチームの仲間2名と参加しました。

【写真 米村優子】

試合30分前からスタートした講義では、まず冨田コーチが自身の経歴、水戸の守備戦術の歴史を振り返ると、水戸の攻撃と守備の基本的なスタイル「8プレイングモデル」を紹介。
普段は選手やスタッフ陣がミーティングで使用するスカウティング映像を特別に視聴しながら、今季の攻撃や守備パターンについておさらい。
そして、プレッシングの原理原則など、ポイントを的確に捉えた解説や映像を交えながら、基本的な守備哲学もレクチャーしました。

いざ試合が始まると、冨田コーチが山形戦における水戸のフォーメーション、シーンごとの守備の狙いを種明かしすると、「山形はクロスを上げる率がJ2の中でナンバー1。クロス対応の守備も上手いですよ」など注目すべき点も加えながら試合を解説。

【写真 米村優子】

途中、冨田コーチとご当地トークで盛り上がり、すっかり打ち解けていた参加者らは、「結局ゾーンとマンツーマン、どっちのディフェンスがいいのでしょうか?」「山田康太選手にマンツーマンでディフェンスにつかない理由は?」「山形がギアを上げてくるタイミングは後半のいつ頃?」「この交代の意図は?」など次々に質問を投げかけながら、ゲーム観戦を楽しんでいました。
試合後、冨田コーチから現役最後のユニフォームや震災復興試合、神戸時代のユニフォームなど、秘蔵のお宝グッズがプレゼントされるサプライズもあり、参加者らは嬉しそうな表情を見せていました。

【写真 米村優子】

冨田コーチは「僕の経験値を活かしたリターンが皆さんの心に残り、これからも水戸ホーリーホックに興味を持って貰える機会となってくれたら嬉しいです。残り2試合の北関東ダービーもよろしくお願いします」と締め括ると、参加者らは「キーワードや映像を使った解説が分かりやすくて楽しかったです」「二十歳の頃に今日の話を聞いていたら、サッカー人生が変わっていたかもしれません」と感想を述べていました。

【写真 米村優子】

小崎さんは「二度とないかもしれない日を楽しみました。すごいお土産まで貰って嬉しいですし、試合観戦で大事に着たいと思います。特にプレッシングの原理原則を勉強する機会がなく、意識していなかったので、早速実践してみたいなと思いました。新スタジアム建設の際もクラウドファンディングを再び実施して欲しいですし、また冨田コーチが講義をやってくれることを期待しています」と満足気に語っていました。

「定期的にやって欲しい」との要望も出た程、大成功で幕を閉じた冨田コーチによる守備哲学講義。
粘り強い水戸の守備の歴史、守備の基礎知識など学べただけでなく、水戸のサッカー観戦が何倍も楽しくなる素晴らしい機会となったことでしょう。

【写真 米村優子】

(米村優子)

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