デイリーホーリーホック

【練習レポート】3月29日午後練習「モンテディオ山形戦に向けたトレーニング」(2012/3/29)

戦術面、特に守備面の確認が念入りに行われた

 3月29日、午後の練習は午前中同様晴れ渡った空のもと、14時半から行われました。

 午前中は基礎トレーニング中心でしたが、午後は戦術面の確認が行われました。特に時間を割いて行われたのが、守備面。3トップの山形を想定し、4枚のDFでどうやって対応するかということを、柱谷哲二監督が念入りに指示を与えて確認していました。「3トップの相手はやりづらさがあるけど、しっかり対応できるように確認しました。スペースを空けてドリブルで運ばれることは避けないといけない。今日の練習でイメージを持てました」と塩谷司が語るように、山形の3トップに対する対応が次節のポイントとなりそうです。

 約1時間で全体練習は終了。その後は恒例の個人トレーニングタイムに入りました。それと同時に柱谷監督は数人を指定し、ゴールの方に向かいました。セットプレー(攻撃)の確認を行ったのです。ここまで水戸はセットプレーでの得点は0。「そろそろセットプレーからゴールを取りたい」と柱谷監督。橋本晃司選手と村田翔選手のキッカーと中で競る選手の動きのすり合わせを行っていました。果たして次節、セットプレーからゴールが生まれるでしょうか。

 そして、個人トレーニングで動きが目立っていたのが、負傷明けの吉原宏太でした。シュート練習で鋭いシュートをズバズバ決めていました。25日に行われたJ1大宮アルディージャとの練習試合でもゴールを決めており、かなり調子が上がってきている様子です。ただ、調子がよすぎるのか、いつまでもシュート練習を続けようとする吉原に柱谷監督が「宏太!」と呼びかけ、「そろそろやめておけ」とストップをかけていました。けがから復帰してサッカーができることが相当うれしいのでしょうね。ただ、そういう時こそ無理をしがち。柱谷監督はあえてブレーキをかけたのでしょう。いい判断だったと思います。

 天気がよかったこともあり、チームの雰囲気もいい感じがしました。3試合ぶりの勝利に向け、順調にチームは仕上がっているようです。明日30日は紅白戦が行われるとのこと。山形戦に向けての最終調整となります。

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【写真:佐藤拓也】

コメント

○柱谷哲二監督

Q.山形の印象は?

昨年まで3年間J1で戦っていたチームだけに力のあるチームだなと思います。昨年までとは異なり、すごく攻撃的なチームになっている。奥野監督の色が出ているなという感じを受けますね。

Q.全体練習後、セットプレーの確認をしていました。

今日は橋本だけでなく、村田にも蹴ってもらいました。別にキッカーを決めているわけじゃないんですよ。自信のある選手がければいいと選手たちには伝えています。そろそろセットプレーで点がほしいね。

Q.2試合連続無得点。攻撃陣の奮起が期待されますね。

決定力不足は常に課題ですね。ただ、どのチームもゴール前は必死に守ってくる。そこで冷静に決められるかが重要になってくる。でも、相手の守備はこじ開けられていると思うんですよ。決定機を作れているので、別に悲観すべきではないですよ。決定機を作れていないなら頭を抱えるところですが。松本は接戦に持ち込んでカウンター狙いでした。昨年の我々と同じことをしています。そういう相手から勝ち点3を取るのは簡単なことではない。勝ち点2を失ったけど、0よりも1の方がいい。今節の山形とはお互いに攻め合うガチンコの試合になると思うし、そういう試合をしたいと思う。連戦が終わって、一旦落ち着くことができた。相手をしっかり分析して試合に臨むことができます。どのチームもここから本当の力が見えてくると思いますよ。

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【写真:佐藤拓也】

○塩谷司選手

Q.3トップの相手に対しての守り方を確認していました。

ちょっとやりづらさはありましたね。相手は3トップと攻撃的MF2人で攻めてくる。スペースを空けてドリブルで運ばれるのは避けたい。1枚ボランチを残して対処すれば問題ないと思います。今日はイメージを持つことができました。山形の3トップはパワーもスピードもあるけど、ビビることはない。相手はJ1から落ちてきたチームといえどもJ2のチーム。気にすることはないと思う。

Q.この5試合で守備に関しては手応えをつかんでいるのでは?

ピンチはどの試合でも作られます。0で終えることはあり得ない。その時にいかに体を寄せられるか、体を張れるかが重要。今のところはたまたま守れているけど、まだ修正するところはたくさんあります。これから強いチームとの対戦が続く。ここでどれだけ勝ち点を取れるかが今後の順位に関わってくる。そういう意味で山形戦は重要な試合。アウェイでしっかり勝ち点を取らないと上に行けないので、今節もアウェイだろうと勝ち点3を取りたい。

○村田翔選手

Q.前節が悔いの残るゲームだっただけに、今節に向けての意気ごみは強いんじゃないでしょうか?

強い気持ちを持って臨みたい。ただ、僕の場合、問題はメンタル。松本戦は気負い過ぎてしまいました。自然体でゲームに入って、自分のやれることをやって、チームの勝利に貢献したいです。

Q.山形戦に向けて。

山形はJ1から落ちてきたチームだけど、僕らもJ1を目指して戦っています。山形、千葉とJ1経験チームとの対戦が続く。ここでしっかり勝ち点3を取ることが大事だと思います。そういうチームとの結果次第で自分たちの本当の力が見えてくる。でも、みんな自信があるし、やれると思う。僕は自然体で試合に臨めるかどうか。3年プロでプレーして、いまだに殻を破れていない。練習でできていることをしっかり試合に出したい。熱い試合をしたい。

○輪湖直樹選手

nQ.今日は守備の確認に時間を割いていましたね。
相手が3トップなので、どうやって守るかというところを確認しました。今のところ失点が少ないですし、守備に関しては手応えがあります。ただ、先制点を取られると厳しくなるので、まずは守備をしっかりすることを意識して戦いたい。

Q.攻撃に関してはいかがですか?

左サイドでは島田(祐輝)とうまく連係を取れていると思います。守備も攻撃もいい感じでやれていますね。これを継続させていきたい。5試合目にしては、いい関係を作れていると思います。

Q.クロスの精度は高いですね。

5試合でまだ2点しか絡んでないので、もっと質を上げていきたい。

Q.5試合で2点に絡めたら、上出来じゃないですか?

いや、チャンスはもっとありましたから。さらに質を上げないといけないですね。ただ、チームメイトの癖や特徴は把握できてきたので、これからもっとよくなると思います。

Q.2試合ゴールがありませんが、焦りみたいなものはありますか?

僕は攻撃の選手じゃないので分かりませんが、チャンスを作れていることをプラスに捉えたい。ポジティブに考えることが大事だと思います。

Q.連戦が終わり、ここから仕切り直しですね。

これから週に1試合のペースが続きます。1試合1試合にしっかり集中して臨んで、勝ち点を積み上げていきたいと思います。

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