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【無料記事】仙台・森山佳郎監督「同点ゴールは本当に狙った場所にクロスを送ってくれた」……2024-J2第7節・仙台戦(H) 試合後コメント

 

■森山 佳郎監督

「前半から決定機を作れて、あとはネットを揺らすだけのシーンもあったりして、ちょっと嫌な雰囲気はありましたが、守備も相手にロングボールとカウンター以外は意図的に攻撃されませんでしたし、しっかり前線からプレッシャーをかけて、蹴らせて、回収できていました。ボールを奪われてカウンターを打たれたシーンはありましたが、これはチャレンジしているところなので。前半を0-1で帰ってきて、今日は行けるかなというところで『逆転は簡単だ』という話をして、二つ三つ修正というか狙いを確認して、上手く点を取ってくれました。素晴らしいクロスからと、カウンター気味でしたけど、しっかり相手を崩して2点を綺麗な形から取れたので良かったと思います。試合前は『今日は0-0でOKだぞ』という話をしていたので、思った以上、期待した以上の出来になりました」

 

──ビハインドで後半を迎え、まずボランチを交代した意図は?

「工藤(蒼生)が守備でこれまで獅子奮迅の活躍をしてくれましたが、ビハインドなのでもうちょっと攻撃的にいきたいというところでした。左サイドは活性化していましたが、右はなかなかボールが良いところに入っていかなかったので、松井(蓮之)を入れました。ボールを落ち着けて、前に配球できる選手なので、攻撃のリズムが良くなった一つの要因だったと思います。前半も悪くなかったですが、右サイドが少し循環していなかったので、後半は両方から良い感じで血流が流れていたと思います」

 

──ハーフタイムでの修正について、もう少し具体的に教えてください。

「松井が入って、右サイドのボールの循環のところを確認したのと、クロスの狙いとして『あの辺を狙っていこう』と。狙い通りのところで得点できたので良かったと思っています」

 

──2点目のきっかけとなったプレスの部分も確認したのでしょうか?

「プレスはだいぶ積み重ねてやってきていますが、3、4日前は雪かきをしていた(くらい寒かった)のが(笑)、今日は25度を超えるところでは(体力が)もたないなと。それで最初の10分は飛ばして、10分を過ぎたらいったん引いてミドルプレスでと考えてもいましたが、流れが良かったので『そのまま行けー』という感じで。後半ちょっとジリジリ下がったので、もうちょっと『あと10メートル前から行け』と、そんなにリトリートせずに戦えたぶん、かなり疲弊度も強かったですね。5、6人が足をつっていたので、三連戦の一発目で次が心配ですが、まあやってくれるんじゃないかと思います。これで負けていたらさらに疲弊しますけど、勝っているので気持ちよく帰って、また準備したいと思います」

 

──前半から相手最終ラインの裏を一気に狙って良いかたちを作れていましたが、まずそこを狙おうと?

「相手が前からプレッシャーにくると、その後ろのライン間でスペースが空くことがあるので、まずそこを突いて、その次に(最終ラインの)裏という感じでした。でもそのままダイレクトに裏を狙って決定機というシーンもありました。相手がかなりラインを上げていたので、選手がしっかりそこを見ながら狙ってくれたと思います」

 

──同点ゴールにつながるクロスを上げ、決勝点も決めた相良竜之介選手の評価をお願いします。

「クロスはあそこが狙いどころで、本当に狙った場所に送ってくれました。2点目のゴールも、抜ききらずにコースを狙ってふかさずに流しこんでくれました。これまでも相良のゴールで勝利するゲームもあったので、彼のゴールやアシストがチームの勝利につながるところは今日も見せてくれたと思います」

 

──このところスコアレスの試合が続いていましたが、今日は2得点できたことについては?

「前節の徳島戦もゴール期待値が2.4だったので、それを続けていけば絶対に得点できるとミーティングでも確認していました。ただ横浜FC戦なので、試合前には『0-0で勝点1でもOK』という話はしていました。選手が過度に、得点できていないことがプレッシャーにならないように考えてやっていましたが、前の試合も良かったし、今週の練習でもゴールに近いところで良い形が出ていたので、いけるんじゃないかなという感じはしていました。ここから昨年の上位陣、強いところと連続して当たっていきますが、その一発目で横浜FCに(勝てた)。メンツ的には西の清水、東の横浜FCだと思うので、その相手に臆することなく互角に戦えたのはかなり自信につながると思います」

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