HAMABLUE PRESS

【コラム】データで考える……2023シーズンJ1 中断期間までの振り返り・概要編

 

2023シーズンのJ1リーグ戦は7/16の第21節を終えて3週間の中断に入りました(1試合だけ、台風2号の影響で延期されていた神戸×川崎の第16節が7/22に行われる)。

21試合を終えて横浜FCは3勝6分12敗。勝点15を獲得して16位につけています。振り返れば開幕から10試合勝てず(3分7敗)、失点は27を数え、第3節終了後からはほぼ最下位が定位置でした。しかし第11節・新潟戦から失点を抑えるため3バックに変更すると、その試合で初勝利を挙げ、以後を11試合で3勝3分5敗。最下位とは勝点2差ながら、十分に残留への希望をもって中断期間に入れたと言っていいでしょう。

このコラムでは、データから中断期間までの戦いぶりを検証してみたいと思います。開幕から第10節までと、第11節以降では、どんな違いが出てくるでしょうか? せっかく集めたデータですので、皆さんにもいろいろ考察していただくヒントになれば幸いです。

 

▲J1順位表(7/16時点)いつの間にか最多失点チームではなくなったが、得失点差は相変わらずワースト。ここもどれだけ改善していけるかが残留争いのポイントになる

 

 

▼守備の立て直しに成功

まずは大枠のサッカースタイルを物語る数字を見ていきましょう。

今季の横浜FCはプレシーズンから、攻守にバランスの良い4バック(4-2-3-1)を採用し、攻撃では後ろからしっかりボールをつないでビルドアップし、守備では前線からアグレッシブにプレスをかけて最終ラインも高く連動するサッカーを志向していました。

しかし第2節・湘南戦でガブリエウが負傷離脱したこともあり、失点は増える一方。かといってそれ以上に得点も取れず、大敗が続きました。そのため第11節から3バック(守備時は5バック)に変更し、まずはしっかり守りを固めて失点を防ぐことにしました。相手は堅い守りを崩すために攻撃に人数をかけてきますから、ボールを奪ってカウンターで速く攻めることで得点チャンスにもつながります。いわばまったく違うスタイルのサッカーになりました。

その流れを踏まえて、まずは「勝点」「得点」「失点」を、「開幕から第10節まで」と「第11〜21節」、さらにリーグ平均と比べてみましょう。

(残り 2968文字/全文: 3979文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ