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岩武克弥と中塩大貴、超強力FWを完封……2022シーズンJ2第02節・長崎戦(H)マッチレビュー

 試合の焦点は最初からはっきりしていた。長崎の2トップは都倉賢と、コンディションを上げてスタメンに入ってきたエジガル・ジュニオ。そのパワーと高さはJ1でも遜色ないレベルにある。対する横浜FCの3バックは、対人守備は強いが173cmと上背のない岩武克弥を中央に、左の中塩大貴は181cmだが昨季のプレーを見る限り空中戦を含めて対人に強いとは言えない。右の中村拓海が開幕戦で見せた守備強度は、CBとしてガチムチFWと競り合うには相当に厳しいと思われた。

一方、長崎にとっても、横浜FCの前線に名を連ねた185cmのフェリペ・ヴィゼウ、186cmの小川航基の存在は脅威に映ったに違いない。4バックを組む長崎の両CBは、175cmの江川湧清と171cmの村松航太(ただ、この人の北九州で見せた空中戦の強さは一昨季からJ2では有名だった)。“守備は個人で守るのではなく、チームとして組織で守るもの”という[4-4-2]マスター、松田浩監督らしい人選と言えた。

つまり、互いに最終ラインにボールを入れられれば分が悪い。その場面をいかに減らすか。入れられたときにいかにカバーするか。その前段階として、ボールが飛んでくる前にいかに組織でボールを奪うか。逆に、いかにボールを入れるか。そのサイドの攻防が鍵を握ることになる。

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