無料記事【Gマガ】エンブレム変更はクラブに何を導くのか? どうなる、ザスパ? 賛否両論の新エンブレム&ロゴ。 最終決定は7月下旬。新マスコット「ザスパンダ」誕生!
【Gマガ】どうなる、ザスパ? 賛否両論の新エンブレム&ロゴ。 最終決定は7月下旬。新マスコット「ザスパンダ」誕生!
ザスパクサツを運営する株式会社ザスパは、エンブレム、ロゴ変更などの「リブランディング」をクラブ内で進めてきたが、6月29日に新デザイン案をホームページ上で発表した。
2022年にクラブ創立20周年を迎えたが、次の20年を見据えてリブランディングを行うという。2024年には、カインズが専用練習場とクラブハウスを建設して前橋市へ寄付。ザスパクサツの占有グラウンドになる予定だ。クラブを取り巻く環境は、変わっていく。
ザスパは2022年に、クラブ名の変更を模索し「ザスパ群馬」へのチーム変更を画策した。だが、今年1月のサポーターズカンファレンスではチーム名を「ザスパクサツ群馬」のままとして、呼称を「ザスパ群馬」にするという折衷案を採用することが発表された。「ザスパクサツ群馬」の正式名称は残るが、来季からチーム名は、主に「ザスパ群馬」として表記される。
「ザスパクサツ群馬」のチーム名を残したことは、創設地・草津町への配慮や、古くからのファンの心境を鑑みての判断のようだが、「クサツ」を残したことで前橋市を中心とするオール群馬への焦点がボヤけた面もある。
「温泉」なのか「前橋」なのか「オール群馬」なのか。そこが曖昧のまま、ロゴ、エンブレム制作に入ったことが話を複雑にしている。「温泉」がメインテーマであれば、これまでの伝統があるためクサツから、なかなか“脱却”できない。
刷新が予定されていたマスコットだが既存の「湯友」を残して、「ザスパンダ」というキャラクターが追加される。
デザイン1
雰囲気が湯友に似ている・・・
デザイン2
デザイン3
デザイン4
マスコットは追加できるが、エンブレム、ロゴは追加することはできない。そして、一度、決めたら当面は変えることはできない。クラブは今回、4案を提示している。今回、デザイン事務所が考案したと見られるが、サッカークラブの文化やエンブレムを熟知した企業だったのか疑問が残る。ザスパクサツゴール裏スタンドには、ビッグフラッグをはじめ秀逸なデザインのフラッグが目立つ。サポーターの意見を参考にしても良かった。
(Jリーグサイト)
(外部リンク参照)
ザスパ提示の4デザイン案
(ザスパクサツホームページ参照)
デザイン1
デザイン2
デザイン3
デザイン4
群馬サッカーNEWS Gマガロゴ(参考)
各デザインについて、意見を言うつもりはないが、ロゴについては、他クラブのロゴを見ても「ザスパ群馬」がはっきりとわかる文字でなければいけない。デザインを工夫しているのは理解できるが、「ザスパ」や「群馬」が初見で読めないものがある。エンブレムについては、「赤城山」がひっくり返っている案は、いかがなものか。
デザイン案についてクラブは「あくまで検討段階になりますので、皆さまからのご意見を参考にさせて頂きクラブ内で改めて検討の上、最終デザインを7月下旬に発表いたします」としている。
サポーターからの意見受付は7月13日まで。7月下旬に最終決定となると、現行デザインから大きく変更することは難しいかもしれない。サポーターの意見はあくまでも“参考”で、最終的には役員会で決定される。意見を吸い上げたあとに、どのような行程になるのか。サポーターが意見を言えるのは「今」しかない。
クラブは、新しい方向へ動き始めている。呼称「ザスパ群馬」にふさわしく、地域の誇りになりうる新エンブレム、新ロゴが誕生することを期待したい。
(2023.06.28)