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【Gマガ】前橋市の若葉高等学園で生徒とプロサッカー選手が交流 スポーツを通じた社会貢献

【Gマガ】前橋市の若葉高等学園で生徒とプロサッカー選手が交流  サッカーを通じた社会貢献 (取材・武藤乃子/記者兼アナウンサー)

 

 

 

プロサッカー選手の畑尾大翔選手、北川柊斗選手、櫛引正敏選手、奥村晃司選手が、支援学校の生徒たちとのサッカー交流会に参加しました。

 

 

畑尾選手は現役のサッカー選手として活躍する一方で、障がい者の就労支援事業に取り組む一般社団法人「PiiS Fly」を運営しています。

 

 

前橋市の若葉高等学園で開催された交流会は、学校側からの呼びかけがきっかけとなり、昨年度から始まりました。

 

昨年は畑尾選手と北川選手が参加しましたが、今年はさらに、活動に賛同する櫛引選手と奥村選手も駆けつけ、選手たちの輪も広がりました。選手たちは、約30人の生徒と一緒にボールを追いかけ、サッカーを楽しみました。

 

「サッカーを好きになって帰ってください」という呼びかけから始まった交流会はパス練習から始まると、選手たちからは「ナイス!」「上手!」「失敗してもいいよー!」などの声が掛けられ、積極的にボールを触ってみるみるうちに上達する生徒たちの姿に、選手たちは驚いた様子を見せていました。

 

また、守護神GK櫛引選手と生徒たちとのPK対決では、ミニゴールのネットが全部隠れてしまうほどに大きな身体の櫛引選手に、「ゴールが見えないです!(笑)」と笑顔のブーイングが飛んでいました。

 

プロ選手と触れ合える貴重なこの日を、ずっと楽しみにしていたと話す生徒たち。昨年はサッカーができなかった生徒が、今年は試合に参加してボールを蹴る姿が見られるなど、活動を継続する意味や意義も実感できる一日となりました。

 

 

また交流会に先立って、畑尾選手の講話がありました。

 

畑尾選手は大学生の時に「慢性肺血栓塞栓症」という大病を患い、約2年に渡る闘病生活を送っています。「病気が分かった時に、医師からは『3割くらいの可能性で、死んでいてもおかしくなかった』と言われ、焦ったり、周りに嫉妬したこともあった。それでも仲間や家族のおかげで一つずつ乗り越えて病を克服し、夢だったサッカー選手になることができた」と自身の経験を振り返り、「夢や希望を持つことの大切さ」や「挑戦すること」、また「他者を認めて、自分を認めよう」と呼びかけました。

 

畑尾選手は「生徒たちとの触れ合いはいつも元気をもらえます。来年以降も、事業の一環としての訪問活動などを継続していきたい」と話しています。(武藤乃子)

 

 

 

 

(2023.12.21)

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