無料記事【高校サッカー】全国高校サッカー選手権群馬県予選決勝 前橋育英が健大高崎に2対0で勝利! 3年連続26回目の選手権出場
無料記事【高校サッカー】全国高校サッカー選手権群馬県予選決勝 前橋育英が健大高崎に2対0で勝利!3年連続26回目の選手権出場
全国高校サッカー選手権群馬県予選決勝が11月12日に行われ、前橋育英が健大高崎に2対0で勝利し3年連続26回目の全国出場を決めた。(取材・武藤乃子)
前橋育英は準々決勝で常磐に5対0で勝利、準決勝では桐生第一を3対2の延長勝利でくだして決勝へ進出した。
対する健大高崎は準々決勝で伊勢崎工に2対1、準決勝では前橋商に2対0で勝利して決勝へ駒を進めた。
選手権初出場を狙う健大高崎の篠原利彦監督は、前橋育英出身。前橋育英・山田耕介監督は恩師で、師弟対決となった。今夏のインターハイ予選決勝と同じ組み合わせだった。
前橋育英は、主力のDF熊谷康正らを体調不良で欠くゲーム。試合前のイレブンフォトでは、欠場選手のユニホームを掲げて試合へ臨んだ。
前橋育英は伝統の【4-4-2】のフォーメーション。健大高崎は【3-4-2-1】の布陣でキックオフを迎えた。
立ち上がりからゲームの主導権を握ったのは前橋育英だった。健大高崎のハイプレスをかわしてボールを進めると、サイドからチャンスを演出していった。オノノジュ慶吏が右サイドで豪快な突破をみせるなど相手に圧力をかけていく。
前半14分、前橋育英はコンビネーションプレーで左サイドを崩すと平林尊琉がニアへ浮球のクロス。それを大岡航未が右足アウトサイドでのボレーで蹴り込んで先制に成功した。
大岡は「平林から良いボールが来たので絶対に決めようと思った。1年生でチャンスをもらっているので、ゴールを決めて責任を果たしたかった」と話した。
1点をリードした前橋育英はゲームの主導権を握りゲームを進めていくが、追加点が奪えない。健大高崎はセットプレーから再三にわたりゴールへ迫るが、前橋育英の壁を崩すことができない。
1対0で迎えた後半21分、前橋育英は斎藤陽太が右サイドをえぐってペナルティーエリアへ進入。背後から倒されてPKを得ると、自らがPKを決めて2点目を奪った。
PKを決めた斎藤は「監督から右サイドの角からドリブルで仕掛けていくように指示を受けていた。サイド突破から、相手の足がかかってPKをもらうことができた。自分がPKをもらったので誰にも蹴らせたくなかった。自分で蹴らなければ男じゃないと思った。PKには自信があったので、うまく蹴ることができた」と殊勲のゴールを振り返った。
2点ビハインドの健大高崎は、エース中澤慶次にボールを集めたが、ゴールは奪えず。2対0で前橋育英が逃げ切り、3年連続26回目の全国出場を果たした。
前橋育英GK雨宮颯真主将は「選手権出場が決まってホッとしている。ここで終わりではなく全国制覇が目標なので日本一を目指して頑張っていく」と選手権を見据えた。
山田耕介監督は「1、2年生が頑張ってくれて選手権出場を果たすことができた。選手権までに3年生がもうひと踏ん張りしてくれればチームはさらに成長できる。桐生第一さん、健大高崎さんが打倒・前橋育英で戦ってくる中で、それを跳ね返さなければいけなかった。強い気持ちは大事だった」と語った。
全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕する。前橋育英は、2017年度以来2度目の全国制覇を目指して突き進む。
(2023.11.14)