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無料記事【高校サッカー】 第97回全国高校サッカー選手権群馬県大会開幕

【高校サッカー】

97回全国高校サッカー選手権群馬県大会

前橋育英、桐生第一が快勝発進!

 

97回全国高校サッカー選手権群馬県大会決勝トーナメントが1027日に開幕、24チームの全国切符をかけた戦いが始まった。

 

 

昨年度の全国高校サッカー選手権で悲願の全国制覇を果たした第一シードの前橋育英、5年ぶりの選手権を目指す第2シード桐生第一は2回戦からの出場でともに快勝、11月4日の準々決勝へ駒を進めた。決勝は11月18日。

 

【1回戦結果】(10月27日)

前橋  3−0 樹徳

市前橋 3−0 沼田

共愛  2−0 伊勢崎工

健大  11―0 玉村

 

前橋東 1−1 西邑楽

PK   3−2)

清明  2−0 太田工

高崎  4−0 高崎北

太田  1−0 伊勢崎

 

【2回戦結果】(10月28日)

育英  8−1 前橋

高崎商 0−0 市前橋

PK   4−3)

新島  2−0 共愛

健大  1−0 高経附

 

前橋商 4−0 前橋東

常磐  1−0 清明

伊勢崎商1−0 高崎

桐一 5−0 太田

 

 

 

前橋育英  主役、脇役のゴールラッシュで8発快勝!

 

 

【結果】

前橋育英 8−1 前橋

前半(4−0)

後半(4−1)

 

前育 自在な攻撃で快勝スタート

 

 

全国2連覇、県5連覇を狙う前橋育英は、前橋との対戦となった。

 

 

前橋育英は大会開幕前に、エースFW榎本樹の松本山雅、司令塔MF秋山裕紀(前橋FC)の新潟加入を発表、2人のJ内定選手を擁しての戦いとなった。

 

守備を固める前橋に対して、どんな戦いをみせるか注目されたが、相手の壁を打ち破ったのは、榎本でも秋山でもなく、彼らを支えるバイプレーヤー(脇役)たちだった。

 

前半10分、右サイドで流れ球を受けた近藤友喜が強烈なミドルショットを打ち込み、均衡を破ってみせる。

 

近藤は「選手権のメンバーに入れなかった選手の思いを背負ってプレーした。初戦は難しい戦いになると思っていたが、良い時間帯に先制することができて、流れをつかむことができた」と話す。

 

2点目は、ボランチの鏑木瑞生だった。前半18分、セットプレーからのクイックを受けて相手の隙を突くと、ミドルレンジから威力あるシュートを決めて追加点を奪う。

 

Bチームで出場した春の関東大会のキャプテンを務め初優勝に貢献した鏑木は「2点目のゴールは、相手に隙があったので思い切って狙っていった。関東大会が自分の原点。あの気持ちを忘れずにプレーする。僕たちにとって最後の大会なので結果にこだわってプレーしたい」と気迫を込めた。

 

育英の勢いは止まらない前半35分、右CKからCB山原康大郎がヘッドでゴールネットを揺らすと、前半終了間際にはエース榎本が意地のヘッドを決めて、4−0で折り返す。

 

後半も育英のゴールラッシュは続く。

 

MF森隼平が鋭利過ぎるドルブルでサイドを突破、ゴール前に送り込んだボールがオウンゴールを誘発。さらに近藤がこの日2点目となるゴールを叩き込んで6−0。その後に秋山がCKを直接沈めて7−0としたが、セットプレーから失点を喫して、山田耕介監督は渋い表情。最後は秋山がワンツーから8点目を決めて8−1で大勝したが、課題もみえたゲームだった。

 

育英は、後半に山田涼太、倉俣健、水多海斗ら、ハングリーな控え組を立て続けに起用し、実戦テスト。ここからの戦いに備えた。

 

 

「県予選の残り3試合は、状態の良い選手を使っていく。このゲームでは球際に甘さもみえたので、もう一度、引き締めて戦っていく」(山田監督)。

 

 

選手権予選の開幕は、チーム内競争の始まり。熾烈なスタメン争いが、チームを進化させていく。「去年は先輩たちの力で全国制覇することができたが、今年は自分たちの力であの場所へ行きたい」(秋山)。プレッシャーを力に変換して戦う選手たちは、目の前の試合だけに集中していく。

 

(伊藤寿学)

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