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無料記事【Gマガ】前橋育英MF秋山裕紀 アルビレックス新潟加入内定! 骨太の次世代ボランチ

無料記事【Gマガ】前橋育英MF秋山裕紀 アルビレックス新潟加入内定! 骨太の次世代ボランチ

 

 

(アルビのユニフォームに袖を通して山田耕介監督と握手する秋山裕紀)

 

前育の「14」、いざ新潟へ

 

前橋育英MF秋山裕紀がJ2アルビレックス新潟へ来季加入することが内定した。1024日に同校で会見が開かれ、オレンジ色のユニフォームに袖を通した秋山がJリーグ入りの抱負を語った。

 

前橋育英から高卒・大卒でJリーグ入りしたのは75人目という(今年度は秋山を含めて現在までに3人が内定)。昨年度は、松田陸がG大阪、渡邊泰基が新潟へ加入した。今年度は筑波大4年の鈴木徳真が徳島に加入内定するなど、大学経由でもJリーグ入りする選手が相次ぐ。

 

近年の選手権の好成績に伴い、「前育ブランド」があらためてJリーグ関係者に評価されている形だ。

 

秋山は身長175センチ体重67キロの骨太ボランチ。群馬県渋川市出身で、小学校時代はアンジェロ、中学時代は前橋FC。左右両足の確立されたテクニックと長短のキック精度を武器とするゲームメーカーで、広い視野からゴール前に鋭いパスを送り込む。良い意味でふてぶてしいプレーもプロ向きだ。浦和レッズで活躍する青木拓矢(前育出身)に似たスタイル。山田耕介監督は「攻撃センスが抜群」と、その能力に太鼓判を押す。

 

秋山は昨年2年生ながら全国高校サッカー選手権でメンバー入り、準々決勝、準決勝では先発して勝利に貢献、同校初の全国制覇に貢献した。昨年の時点からJスカウトが熱視線を送り、数クラブの争奪戦となっていた。

 

秋山は今夏に大学の練習に参加するなど進学も視野に入れていたが、8月下旬にアルビレックス新潟の練習に参加、他Jクラブからもオファーを受けながら、最終的にアルビレックス新潟行きを決断した。

 

「親からは大学に行ったほうがいいとも言われたが、自分の中ではすぐにプロ選手になりたいという思いが強く、アルビレックスに入ることを決めた」

 

アルビレックス新潟には、前橋育英出身の4学年上のMF渡邉凌磨、1学年先輩のDF渡邊泰基が在籍、練習参加時には3人で食事をして進路の相談に乗ってもらったという。

 

アルビレックス新潟ではかつてレジェンドMF山口素弘、アタッカーMF田中亜土夢、大型FW大島秀夫、DF坪内秀介ら前育OB がプレーしたクラブ。前育の伝統ナンバー「14」を背負う秋山が、アルビレックス新潟を選択したのも宿命か。

 

「アルビで1年目から試合に出て、J1復帰の力になりたい。そしてもう一つの目標である日本代表選手になって、ワールドカップに出場したい」。

 

今週末から始まる高校サッカー選手権群馬県予選に備える秋山は、選手権での2連覇を手土産に新潟の地へ羽ばたくつもりだ。

 

(伊藤寿学)

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