無料掲載【監督コメント】J2最終節 ザスパ対岡山 ザスパ、執念のドロー
【コメント】J2最終節 ザスパ対岡山 3−3、執念のドロー
【結果】
ザスパ 3−3 岡山
【得点】
14分:岩政大樹(岡山)
16分:押谷祐樹(岡山)
20分:押谷祐樹(岡山)
45分+1分:瀬川祐輔(ザスパ)
55分:山岸祐也(ザスパ)
79分:山岸祐也(ザスパ)
【戦評】
ザスパは前半14分にセットプレーから失点すると、立て続けにゴールを奪われ20分までに0−3とされる。しかし、ここから粘りをみせた。前半終了間際に瀬川祐輔のゴールで1点を返すと。後半に山岸祐也が2ゴールを奪い、3−3。なおも攻め続けたが、引き分けでもプレーオフ進出が決まる岡山の守備ブロックを崩せずに、ドローで今季最終戦を終えた。最終順位は17位となった。
服部浩紀監督
前半にゲームプランが壊れるような試合展開になってしまった。前半の立ち上がりにセットプレーから失点して、立て続けにやられた。自分たちのウィークが出てしまった。その中で結果的に追いつくことができた。
岡山はプレーオフが懸かっていて負けられない状況だったが、最後にアウェイで勝点1を積み上げることができた。それは今季の成長の証だと思う。選手たちは3−3という結果に満足せず、悔しさを滲ませていた。
今季は最初に2連勝して首位になったあとに最下位に転落して、出入りの激しいシーズンだった。それでも選手たちは自問自答を続けて、現実に向き合い、前へ進むことができた。
このチームには足りないところがたくさんあるが、チームの方向性や規律で補ってきた。目標の順位には到達できなかったが、一人ひとりは到達へ向けてベストを尽くしてくれていた。
Q 前半の3失点の要因は?
セットプレー、ロングボールなどやられてはいけないところでやられてしまっていた。アラートが足りずに連続失点につながってしまった。メンタルとか切り替えの弱さが出ていた。隙があるから、こうなってしまう。悪くても耐えることが必要になってくる。ゲームの中で切り替えられないところがまだ未熟な点だ。一人ひとりがもっとリーダーシップを取らなければいけない。
後半は、ブロックの脇を突いてボールを動かしていって、相手の背後を突くことで得点が生まれた。追いつくことはできたが、もっとチャンスはあったので、満足はできない。ドローについては、やりきる気持ちがスコアにつながったと思う。
Q 一柳とイガンウの起用は?
前節0−3で負けて、チームを前へ進めるためには競争が必要だった。一柳は、サイドの高さと安定を考えた。守備をより安定させるための起用だった。ガンウはアグレッシブさを出してほしかった。2点目のゴールに絡んでくれたし、思い切りやってくれたと思う。
Q 監督2年目を振り返って?
今年は開幕で連勝できたが、長いシーズンを乗り越える選手層がなかったし、選手の移籍によって去年の積み上げがなくなってしまった。悪い内容の試合で耐えられず、10試合に勝ちなしになるなど厳しい戦いとなった。
エスパルスには0−8で大敗して、自分たちの方向性を疑いかけたが、ブレずに戦うことができていた。8月に3連勝できたことで先が見えてきた。これはだれか一人の力じゃなくて、選手、コーチングスタッフが信じてついてきてくれたから。限られた環境、戦力の中だったが、気持ちと総力で乗り切ることができた。
Q 来季はどう戦うのか?
私を含めて、コーチングスタッフも何も決まっていない。もし、引き受けるのであれば、チームの積み上げと、信頼できるスタッフとやりたい。それを失うのであれば、中途半端な状況で、引き受けるわけにはいかない。最終的に自分の中でジャッジしていく。
(11月20日)