天野純は「良い意味でマリノスらしくないサッカーをやっている。まだまだ成長段階だけど、このままいけばどのチームも僕たちを止められない」と強気に言い放った [J1節C大阪戦レビュー]
攻撃時に両サイドバックがインサイドハーフのようなポジションを取り、センターバックからウイングへのパスコースを作る。これは宮崎キャンプ終盤に導入された戦術で、プレシーズンマッチ・FC東京戦でもまずまずの効力を発揮していた。その試合をスカウティングしたであろうセレッソ大阪は何かしら対策を練ってくると思われたが、実際はこの戦術に四苦八苦していた。
得点場面は右サイドを遠藤渓太と松原健がワンツーで突破し、山中亮輔の低い弾道のミドルシュートがゴールネットを揺らした。通常の配置なら左サイドバックがあのようなポジションを取ることはまず、ないだろう。相手のサイドハーフの対応次第だが、少なくともこの試合を優位に進めるために役立ち、ゴールという副産物まで手に入れた。
付け加えるならば、チームとしてシュートへの積極性があった。16本というシュート数が示すように、立ち上がりから果敢に相手ゴールを狙っていく。ミドルレンジからでも躊躇することなく足を振り抜いた。小雨がパラついてピッチがスリッピーになっていたこともあるが、ゴールを狙う姿勢は観客の目を引きつけた。
対して、守備では自陣ゴール近くでのパスミスによって何度か決定機を献上している。26分に飯倉大樹が、前半アディショナルタイムには中澤佑二が相手にボールを渡し、ヒヤリとさせられた。間違いなくミスなのだが、これは戦術の功罪と言うべきかもしれない。あれだけショートパスをつなぐのだから、どこかでミスが発生してもやむをえないだろう。目指すはノーミスだが、とても難しい作業になる。
(残り 597文字/全文: 1264文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
タグマ!アカウントでログイン
tags: 天野純
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ